ヒョンデは、水素燃料電池車(FCEV)の『NEXO(ネッソ)』新型をソウルモビリティショー2025で発表した。ソウルモビリティショー2025で公開された新型NEXOは、水素モビリティ時代の幕開けを告げる重要なマイルストーンとなる。
新型NEXOの最大の特徴は、わずか5分の充填で700km以上の走行を可能にする高性能な燃料電池システムだ。これは、長距離ドライブや商用利用においてFCEVの実用性を大きく向上させる。

外観デザインは「アート・オブ・スティール」と呼ばれる新しいデザイン言語を採用した。鋼鉄の強さと自然な造形性を反映し、無骨さを感じさせる大胆なラインと堅固な構造が特徴的だ。内装は広々とした空間設計と高級感のある素材使用により、快適性と実用性を両立している。
新型NEXOは先代モデルと比べて車内空間が拡大し、最大993リットルの荷室容量を確保した。1列目にはプレミアムリラックスシート(レッグレスト付き)を装備し、2列目の快適性も向上させている。

安全面では、先進の運転支援システムとトップクラスの衝突安全機能を搭載した。ドライバーと乗員を包括的に保護する。環境への配慮も徹底しており、バイオプロセスレザーやリサイクルPETファブリックなど、サステイナブル素材を車全体に使用している。
ヒョンデは新型NEXOを今年後半に世界市場で販売開始する予定だ。これにより、水素モビリティ市場におけるリーダーシップを強化し、多様な車両電動化戦略の一環としてFCEVの普及を加速させる狙いがある。