トーヨータイヤが3月17日、2025年度の「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」および年間シリーズの「NLS耐久シリーズ」への参戦体制を発表した。
今回も数々の入賞実績を持つレーシングチームRing Racingとタッグを組み「TOYO TIRES with Ring Racing」として、さらにアップデートされた同社のグローバル・フラッグシップブランド「PROXES」(プロクセス)の専用レースタイヤ「PROXES Slicks(ニュルブルクリンクスペック)」を装着した車両での挑戦となる。

新たな取り組みとして、今年から参戦するSP8Tクラスには、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の若手ドライバー4選手を起用し、レース活動を通じたモノづくり・ヒトづくりを連携して進めていく。


SP8Tクラスの参戦車両はトヨタ『GRスープラ GT4 EVO』で、中山雄一選手、ジュリアーノ・アレジ選手、小高一斗選手、小山美姫選手の4名のTGRドライバーが参戦。レース活動を通じて得られた知見をタイヤ開発にフィードバックするとともに、若手TGRドライバーの育成をサポートしていく。


また、昨年のNLSでSP10クラス年間チャンピオンを獲得した3選手は、より上級グレードのSP-PROクラスにポルシェ『911 GT3 Cup』で挑戦する。PROXESブランドアンバサダーの木下隆之選手はSP10クラスに同じくGRスープラ GT4 EVOで引き続き参戦し、ニュル24時間耐久レースでのSP10クラス優勝を目指す。

なおSP-PROクラス参戦用のPROXES Slicksには、重量全体の33%にサステナブル素材を使用。同社の方針「持続可能なモビリティライフの実現」に沿った取り組みとなる。
トーヨータイヤでは、この過酷なレースでの走行経験を通じて得るデータや知見を今後の高品質・高機能商品の開発に生かしていく方針だ。世界有数の難コース・ニュルブルクリンクでの挑戦が、同社のタイヤ技術向上にどのようなインパクトをもたらすか注目が集まる。