BMWモトラッドは1月21日、クルーザーモデル『R18』の2025年モデルを欧州で発表した。デザイン、快適性、技術面での更新が行われ、より現代的で洗練されたモデルへと進化を遂げている。
最大の特徴は、1802ccの「ビッグボクサー」エンジンがEuro 5+排出ガス規制に適合したことだ。エンジン制御の見直しにより、最大出力67kW(91hp)を維持しつつ、最大トルクが5Nm増加し163Nmに向上。2000~4000rpmの広い回転域で150Nm以上のトルクを発生させ、優れた走行性能を実現している。
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デザイン面では、より現代的でダイナミックな外観に生まれ変わった。フロントとリアのホイールカバーが新設計され、リアホイールが16インチから18インチに変更。7本のダブルスポークを持つ新しいホイールデザインにより、よりオーセンティックなクルーザーの特徴が強調されている。
車体デザインも大幅に見直され、燃料タンクからリアフェンダーまでがシームレスにつながる彫刻的なデザインを採用。サイドカバーも新デザインとなり、フォークセクションは「ラフルック」と呼ばれる新しいスタイルを取り入れている。
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快適性の向上も図られており、新設計のシートは10mm厚くなり、形状も最適化された。サスペンションのセッティングも見直され、新しい18インチリアホイールと180/55 B 18サイズのタイヤとの組み合わせにより、乗り心地が向上している。
さらに、デイタイムランニングライト(市場によって標準装備)やUSB-C充電ソケットなど、実用的な装備も充実。カラーバリエーションも拡充され、ブラックストームメタリックを基本色としつつ、オプションでベルベットグリーンメタリックやブラックアウト仕様も選択可能となっている。