ロイヤルエンフィールドが東・名・阪モーターサイクルショーで展示する『ハンター350』に小川勤が試乗!世界販売10万台の軽快シティランナー

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市街地の風景にスッと溶け込むハンター350。市街地のショートトリップが楽しいバイクだ。マフラーもショートタイプでこれがマスの集中に貢献。スポーティなハンドリングを生み出す
  • 市街地の風景にスッと溶け込むハンター350。市街地のショートトリップが楽しいバイクだ。マフラーもショートタイプでこれがマスの集中に貢献。スポーティなハンドリングを生み出す
  • 市街地のショートトリップが楽しいバイクだ。マフラーもショートタイプでこれがマスの集中に貢献。スポーティなハンドリングを生み出す
  • ロイヤルエンフィールド ハンター350
  • 少しカスタムしてみて自分色に染めていくのも楽しいはず
  • ロイヤルエンフィールド ハンター350
  • ロイヤルエンフィールド ハンター350
  • ロイヤルエンフィールド ハンター350
  • タンクやサイドカバー、灯火類などすべてエッジがなく、丸みを帯びたディテールで統一。それがどこか優しい雰囲気を生み出す

2022年に登場したクラシック350やメテオ350は日本でも人気を博しているが、そこに『ハンター350』が加入。

既存の2機種とエンジンや車体は共通だが、前後17インチホイールを採用し、ショートホイールベース化。さらに軽量化を促進し、モダンでスポーティなテイストを追求している。そんなハンター350は、発表から半年で世界で10万台を販売。日本ではホンダGB350の最右翼としても注目したい!

3/17(金)~3/19(日)で開催される大阪モーターサイクルショーを皮切りに、3/24(金)~3/26(日)開催の東京モーターサイクルショー、4/7(金)~4/9(日)で開催される名古屋モーターサイクルショーに展示されるということで、ぜひチェックしたい一台だ。

◆3兄弟の中でもっともスポーティ

市街地の風景にスッと溶け込むハンター350。市街地の風景にスッと溶け込むハンター350。

ロイヤルエンフィールドは、オートバイという昔ながらの呼び名が似合うモデルだけをラインナップに持つが、今回新たに上陸したハンター350もそんな1台。ハンター350はロイヤルエンフィールドの350ccエンジンを搭載する3番目のモデルだ。クルーザーであるメテオ350、そして往年の英車を彷彿させるクラシック350と同一系統のエンジンやシャシーを持ちつつ、新しいカテゴリーを構築している。

ハンター350は、3モデルの中でもっともコンパクトで軽量。これが意味するのはスポーツ性の高さと、気軽に乗れるとっつきやすさである。具体的な数値を見るとハンター350の重量はメテオ350よりも10kg軽く、クラシック350より14kgも軽い。ホイールベースはメテオ350よりも30mm短く、クラシック350より20mmも短い。さらにホイールサイズが異なり、ハンター350は前後17インチを採用。クラシック350は前19、後18インチで、メテオ350は前19、後17インチとなっている。

市街地のショートトリップが楽しいバイクだ。マフラーもショートタイプでこれがマスの集中に貢献。スポーティなハンドリングを生み出す市街地のショートトリップが楽しいバイクだ。マフラーもショートタイプでこれがマスの集中に貢献。スポーティなハンドリングを生み出す

昔ながらの英国文化を知っているロイヤルエンフィールドらしい3車種の作り分けは秀逸で、このあたりは121年の歴史を持つメーカーの上手さを感じさせる。ハンター350は、3兄弟の中では最後発ではあるがもっともベーシックなマシンに仕上がっており、カスタマーの使い方や好みで何色にでも染まる素性の良さも感じさせてくれる。そんなパッケージだから、ホンダGB350の最右翼としても多くのライダーが注目していそうだ。

◆シンプル・イズ・ベスト、このフレーズがよく似合う

市街地に気軽に駆け出したくなるコンパクトさが魅力市街地に気軽に駆け出したくなるコンパクトさが魅力

ハンター350は跨った瞬間からコンパクトで、手の内に収まっているいる感じが強い。走り出してもその印象は変わらず、軽量な車体を力強くダッシュさせる。エンジンは既存の2モデルよりも低速に振った味付けで、スロットル操作に対するダイレクト感は格別。その加速に身を委ね、シングルエンジンのパルス感を楽しむ。低回転域ではトコトコと、少しスロットルを大きく開けると小気味よく加速していく。

忙しく様々な乗り物が行き交う都内でもハンター350の息吹には存在感があり、それはとても快活で愛おしさすら感じるもの。まるでスロットル操作でバイクと会話をしているような気持ちになるし、走るほどに心が通っていくような気がする。初めて乗るバイクだけれど、どこか懐かしさを感じさせる安心感も良い。

市街地の速度でも鼓動が明確な空冷349ccエンジンを楽しむ。市街地の速度でも鼓動が明確な空冷349ccエンジンを楽しむ。

排気量は大きくないものの、走るほどにピストンはひとつで十分だと思えるし、性能よりも感性やテイストが身体に染み込んでいく。まさにシンプル・イズ・ベストというフレーズがとてもよく似合うバイクである。

◆モダンシングルで痛快なハンドリングを楽しむ

ハンドリングはどこまでもクイックだ。メテオ350やクラシック350は穏やかなハンドリングで、後輪が傾く動きに対して前輪が緩やかにステアしてくる感じなのだが、ハンター350はまるで前後輪が同時に傾くような素早さがある。同じエンジンと車体を持つのにこれほど違った印象を受けるものだろうか……とも思うが、だからバイクは面白いし、ここにロイヤルエンフィールドの手腕が光る。

個性のあるエンジンはスロットル操作を楽しくさせてくれる。個性のあるエンジンはスロットル操作を楽しくさせてくれる。

前後ホイールの17インチ化と軽量化の大半がホイールまわりであること、さらに超ショートホイールベースとサスペンションに曖昧な遊びがないことがこのクイックさを生み出している。バイクに乗せられている感覚よりもバイクを乗りこなす楽しみを味わうことができ、市街地でもその動きはとてもスポーティだ。

実は市街地と高速道路を400km近く走ったが、動力性能的に物足りなさを感じることはなく、少し常用回転は上がるが120km/h巡航も可能。しかし、100km/hを超えると少し車体の挙動が敏感に感じる場面もあり、長距離や高速道路がメインなら穏やかなキャラクターのメテオ350やクラシック350を選ぶことをオススメする。それでも市街地でのクイックさや気軽さが欲しいなら、迷わずハンター350だろう。

タンクやサイドカバー、灯火類などすべてエッジがなく、丸みを帯びたディテールで統一。それがどこか優しい雰囲気を生み出すタンクやサイドカバー、灯火類などすべてエッジがなく、丸みを帯びたディテールで統一。それがどこか優しい雰囲気を生み出す

スタイリングはモダンで、デザインはロイヤルエンフィールドらしい大胆なグラフィックが与えられたものからシックなものまで様々。これなら世代やキャリアはもちろん、様々なライフスタイルを投影できる。ここからスタートするバイクライフはとても刺激的なものになるだろうし、キャリアを重ねてきたライダーがここに辿り着いたらバイクの原点とも言える楽しさを思い出すきっかけになるかもしれない。

ハンター350の歯切れのよいエキゾーストノートに耳を傾け、市街地を駆け抜け、お気に入りの場所に停車させる。そして、その余韻を楽しむように停車させたハンター350を色々なアングルから眺めて景色に溶け込ませてみる。このたまらなく贅沢な時間を気軽に味わえるのがハンター350最大の魅力である。

ロイヤルエンフィールド東京ショールームでは試乗車も用意しているロイヤルエンフィールド東京ショールームでは試乗車も用意している

ハンター350は大阪・東京・名古屋で開催されるモーターサイクルショーのロイヤルエンフィールドブースで展示される。ぜひ実車をチェックしてみてほしい。

ロイヤルエンフィールド「ハンター350」公式ページはこちら

■5つ星評価
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★

小川勤|モーターサイクルジャーナリスト
1974年東京生まれ。1996年にエイ出版社に入社。2013年に同社発刊の2輪専門誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。以後、2輪メディア立ち上げに関わり、現在は『webミリオーレ』のディレクターを担当しつつ、フリーランスとして2輪媒体を中心に執筆を行っている。またレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。

《小川勤》

モーターサイクルジャーナリスト 小川勤

モーターサイクルジャーナリスト。1974年東京生まれ。1996年にエイ出版社に入社。2013年に同社発刊の2輪専門誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。以後、2輪メディア立ち上げに関わり、現在は『webミリオーレ』のディレクターを担当しつつ、フリーランスとして2輪媒体を中心に執筆を行っている。またレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。

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