【ホンダ ダックス125 試乗】ホンダらしい「ラブ&タンデム」が帰ってきた!…丸山浩&美音響華

ホンダ ダックス125を丸山浩&美音響華が語る
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1969年に登場し多くのライダーから長らく愛されてきた、ホンダの車載可能なレジャーバイク『ダックスホンダ』。そんなバイクを原付二種のレジャーバイクとして再定義し、現代に復活させた『ダックス125』が、9月22日より販売開始となった。今回はそのダックス125に、プロレーサーの丸山浩氏と「きょんちゃん」こと美音響華が試乗。その魅力を語り合った。

シフト操作には慣れが必要?

ホンダ ダックス125ホンダ ダックス125

丸山:今回乗るのはホンダの「ダックス125」。本来なら7月に発売される予定が、世界的な物流の影響で延期になってしまったけど…。

きょんちゃん:ようやく9月に発売となりました!バンザーイ!

丸山:待ちに待った初乗りだよ。車体軽い!スタイルかわいい!いつもどおり元気のいい125エンジン!

きょんちゃん:エンジンは自動遠心クラッチにシーソーペダルのミッションなんですね。

丸山:ペダルを前に踏み込んでいくとN→1速→2速→3速→4速と全部で4速。止まっているときはロータリーミッションで、もう一度前に踏み込むとN。シフトダウンするときは逆にシーソーペダルをかかとで踏む形式になっている。

ホンダ ダックス125ホンダ ダックス125

きょんちゃん:普通のバイクとは違いますね。

丸山:ちょっと慣れが必要かも。でも、すぐに極めたぞ。シフトダウンのときはアクセルをちょっと煽ってあげるとスムーズに入ってくれる。タコメーターが無いからエンジンが何回転か分からないけど、50km/h以内だったら実にゆったりした感じで楽しませてくれる。

小さくても十分楽しい「2人乗り」

丸山:シートの前にタンクがないから、ニーグリップしようにもできない寂しさがあるんだけど、そのぶん自由度があるんだ。背筋をピンと伸ばしても前傾しても様になる感じで、前に乗っても後ろに乗っても、どんな体格の人が乗ってもいかようにもできそうなところがいい。

きょんちゃん:比較参考にモンキー125も持ってきました。どちらも足着きはベタベタですけど、モンキーはマニュアルクラッチなんですね。それと…あっ、モンキーは1人乗り専用なんですね。

丸山:そう!ダックスは長くて広いシートを持っていて2人乗りもできるようになっている。クッションもふわふわでサスもやわらかだから、乗り心地はいいねえ。こんなにいいとやっぱりタンデムしたくなっちゃうということで試してみたけど。後ろに乗った感想はどうだった?

ホンダ ダックス125ホンダ ダックス125

きょんちゃん:乗り心地とても良かったですよ。小さくかわいいバイクなのに意外とシートが広いのにはちょっと驚き。

丸山:後ろの人が乗りにくくないのに125だからこの密着度。今どきのバイクでこんなに近いのはなかなかないよ。それに2人の顔の高さの位置が近いのもいいんだよね。

きょんちゃん:何でですか?

丸山:それは後ろの女の子と会話しやすいから!

きょんちゃん:たしかに走行中でも場所によっては全然しゃべれましたもんね。でも、そんなこと女子目線だと全然考えていませんでしたよ(笑)。

丸山:男子目線だとそういうことしか考えてないんだよ。インカムが無かった昔はこうやって彼女とコミュニケーション取ってたんだから(笑)。

きょんちゃん:もっと密着させようと、わざとブレーキ強めにかけて遊んだりもしていましたよね?

丸山:いやいや、あれは効き具合のテストだから…(汗)。

きょんちゃん:ホントですかぁ?

丸山:ホントだってば(笑)。証拠にちゃんと止まっていたでしょ?

きょんちゃん:たしかにブレーキは2人乗りでもよく効いていましたね。ABSも付いているから安心かも。

丸山:昭和のダックスは50ccと70ccで、今回の125より全長で20cmほど車体が一回り小さかったんだ。ブレーキも前後ディスクじゃなかったしね。だから2人で乗っているときの安心感は、はるかに良くなっていると思うよ。

「ホンダらしさ」の詰まった多彩なバイクたち

ホンダ ダックス125 カスタム車ホンダ ダックス125 カスタム車

きょんちゃん:カタチは懐かしくても中身は現代技術というところが、いかにもホンダらしいかも。モンキーやハンターカブ、スーパーカブC125と価格はまったく一緒の44万円なので迷っちゃいますね。

丸山:モンキーに乗ってみるとマニュアルクラッチで一応タンクもあるので、扱いやすいけどぴったり来る言葉はスポーツ&カスタマイズ。それに対してダックスは何も考えずにシートの中心に2人が集まってもらえれば、そこにあるのはラブ&タンデム。まさにそんなバイクかな。

きょんちゃん:今日は1日、タンデムのことばかり。そんなに楽しかったですか?(笑)

丸山:そりゃそうだよ。普段はフルスペックのマシンに目を三角にして乗ることばっかりなんだから。バイクでこんなにニコニコできるのもなかなかないと思うぞ。

きょんちゃん:ホントたしかに(笑)。こういう気軽に乗れるバイクがあるのは私たち女子目線から見ても嬉しいかも。個人的にセカンドバイクとして考えてもいいかなあ。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★★
足着き:★★★★★
オススメ度:★★★★★

丸山浩|プロレーサー、テストライダー・ドライバー1988年から2輪専門誌のテスターとして活動する傍ら、国際A級ライダーとして全日本ロード、鈴鹿8耐などに参戦。97年より4輪レースシーンにもチャレンジ。スーパー耐久シリーズで優勝を収めるなど、現在でも2輪4輪レースに参戦し続けている。また同時にサーキット走行会やレースイベントをプロデュース。地上波で放送された「MOTOR STATION TV」の放送製作を皮切りに、ビデオ、DVD、BS放送、そして現在はYouTubeでコンテンツを制作、放映している。また自ら興したレースメンテナンス会社、株式会社WITH MEの現会長として、自社製品、販売車両のテストライド、ドライブを日々行っている。身長は168cm。

美音 響華|愛称:きょんちゃん
音楽大学卒業後、音楽の仕事の傍ら、バイクに出会い大型二輪免許を取得。MOTOR STATION TVのオーディションを経て2輪、4輪、モータースポーツに関する情報を伝えるニュースキャスターを主に、ツーリングやサーキットイベントでも活躍。これからも様々なチャレンジを目指す女子ライダー。身長は163cm。

《丸山浩》

丸山浩

丸山浩|プロレーサー、テストライダー・ドライバー 1988年から2輪専門誌のテスターとして活動する傍ら、国際A級ライダーとして全日本ロード、鈴鹿8耐などに参戦。97年より4輪レースシーンにもチャレンジ。スーパー耐久シリーズで優勝を収めるなど、現在でも2輪4輪レースに参戦し続けている。また同時にサーキット走行会やレースイベントをプロデュース。地上波で放送された「MOTOR STATION TV」の放送製作を皮切りに、ビデオ、DVD、BS放送、そして現在はYouTubeでコンテンツを制作、放映している。また自ら興したレースメンテナンス会社、株式会社WITH MEの現会長として、自社製品、販売車両のテストライド、ドライブを日々行っている。身長は168cm。

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