JRグループは12月17日、ダイヤ改正を2022年3月12日に実施すると発表した。JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本では次のように車両の撤退、列車の廃止、駅の廃止が行なわれる。
JR北海道 『おおぞら』から振子式消滅、7駅が廃止に
札幌~釧路間の特急『おおぞら』から振子式のキハ283系特急型気動車が撤退する。同車は1997年3月のダイヤ改正で特急『スーパーおおぞら』にデビューしてからちょうど四半世紀で『おおぞら』系統から消える。

根室本線新得~釧路間では定期普通列車のすべてが電気式のH100形一般型気動車に統一され、キハ40系一般型気動車による運行がなくなる。

2021年に続いて駅の廃止も行なわれ、函館本線では七飯(ななえ)町内の池田園・流山温泉・銚子口、森町内の石谷(いしや)・本石倉、根室本線(花咲線)では厚岸町内の糸魚沢、宗谷本線では中川町内の歌内(うたない)の各駅が廃止となる。
また、札沼線では当別町内の石狩太美駅が「太美」、石狩当別駅が「当別」に改称され、JR北海道に旧国名の石狩が冠される駅は、札沼線のかつての終点だった留萌本線石狩沼田駅(沼田町)のみとなる。

JR東日本 相模線から205系が撤退、北上線で2駅を廃止
相模線(茅ヶ崎~橋本)では、1991年3月の全線電化時以来運用されていた205系500番代が撤退する。

信越本線では新潟~直江津間で運行されていた快速『信越』が廃止され、E653系特急型電車による快速が消滅。代替としてE129系近郊型電車による快速が長岡~直江津間で運行される。
羽越本線では村上~鶴岡間がGV-E400系一般型気動車に統一される。
磐越西線では新潟~会津若松間の快速『あがの』が廃止される。
北上線では、秋田県横手市内の平石駅と矢美津駅が廃止となる。
このほか、特急では『成田エクスプレス』の大宮発着がなくなる。


JR東海 国鉄型消滅、「ワイドビュー」の呼称を廃止
新型電車315系の登場により、211系近郊型電車が3月中に運用が終了し、同社の車両から国鉄型が消滅する。

また、1996年7月以来、中央本線(中央西線)、高山本線、身延線、関西・紀勢本線の各系統で運行されている在来線特急に付けられていた「ワイドビュー」の呼称を廃止し、それぞれ『しなの』『ひだ』『ふじかわ』『伊那路』とする。
静岡地区で運行されている土休日運行の『ホームライナー』は6本すべてが廃止される。

JR西日本 おおさか東線から201系が消える
おおさか東線(新大阪~久宝寺)では201系が撤退し、すべて221系による運行となる。これにより201系は関西本線(大和路線)に残るのみとなる。
山陽本線では岡山~福山間の快速『サンライナー』が時刻の見直しにより廃止される。
