北海道と東北で9駅が廃止…JR東海の「ワイドビュー」が消える 2022年3月「春のダイヤ改正」

廃止される函館本線流山温泉駅の開業初日。C11 171が牽く『SL函館大沼号』と200系新幹線車両が並び開業を祝った。2002年4月27日。JR北海道で平成に開業した駅が廃止されるのは初めて。
  • 廃止される函館本線流山温泉駅の開業初日。C11 171が牽く『SL函館大沼号』と200系新幹線車両が並び開業を祝った。2002年4月27日。JR北海道で平成に開業した駅が廃止されるのは初めて。
  • 『おおぞら』全列車が『スーパーおおぞら』化してまもない頃のキハ283系。当時は基本編成が6両で、多客時に2両を増結するパターンが定番だった。2001年7月20日。
  • 流山温泉駅の森方隣駅、銚子口駅も廃止される。同駅は1945年6月に開業した。2001年11月15日。
  • 流山温泉駅の大沼方隣駅、池田園駅。この駅は銚子口駅と同時に開業した。2001年11月15日。
  • 宗谷本線で唯一廃止される歌内駅。2004年5月。
  • キハ283系『スーパーおおぞら』と交換する根室本線のキハ40。2022年3月ダイヤ改正以後はこのような光景も過去のものに。2015年3月7日。
  • 「当別」に改称される札沼線石狩当別駅。2011年6月19日。
  • 「太美」に改称される石狩太美駅の構内。2009年6月。

JRグループは12月17日、ダイヤ改正を2022年3月12日に実施すると発表した。JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本では次のように車両の撤退、列車の廃止、駅の廃止が行なわれる。

JR北海道 『おおぞら』から振子式消滅、7駅が廃止に

札幌~釧路間の特急『おおぞら』から振子式のキハ283系特急型気動車が撤退する。同車は1997年3月のダイヤ改正で特急『スーパーおおぞら』にデビューしてからちょうど四半世紀で『おおぞら』系統から消える。

『おおぞら』全列車が『スーパーおおぞら』化してまもない頃のキハ283系。当時は基本編成が6両で、多客時に2両を増結するパターンが定番だった。2001年7月20日。『おおぞら』全列車が『スーパーおおぞら』化してまもない頃のキハ283系。当時は基本編成が6両で、多客時に2両を増結するパターンが定番だった。2001年7月20日。

根室本線新得~釧路間では定期普通列車のすべてが電気式のH100形一般型気動車に統一され、キハ40系一般型気動車による運行がなくなる。

キハ283系『スーパーおおぞら』と交換する根室本線のキハ40。2022年3月ダイヤ改正以後はこのような光景も過去のものに。2015年3月7日。キハ283系『スーパーおおぞら』と交換する根室本線のキハ40。2022年3月ダイヤ改正以後はこのような光景も過去のものに。2015年3月7日。

2021年に続いて駅の廃止も行なわれ、函館本線では七飯(ななえ)町内の池田園・流山温泉・銚子口、森町内の石谷(いしや)・本石倉、根室本線(花咲線)では厚岸町内の糸魚沢、宗谷本線では中川町内の歌内(うたない)の各駅が廃止となる。

また、札沼線では当別町内の石狩太美駅が「太美」、石狩当別駅が「当別」に改称され、JR北海道に旧国名の石狩が冠される駅は、札沼線のかつての終点だった留萌本線石狩沼田駅(沼田町)のみとなる。

「当別」に改称される札沼線石狩当別駅。2011年6月19日。「当別」に改称される札沼線石狩当別駅。2011年6月19日。

JR東日本 相模線から205系が撤退、北上線で2駅を廃止

相模線(茅ヶ崎~橋本)では、1991年3月の全線電化時以来運用されていた205系500番代が撤退する。

E131系500番台への統一により相模線からの撤退する205系500番台。E131系500番台への統一により相模線からの撤退する205系500番台。

信越本線では新潟~直江津間で運行されていた快速『信越』が廃止され、E653系特急型電車による快速が消滅。代替としてE129系近郊型電車による快速が長岡~直江津間で運行される。

羽越本線では村上~鶴岡間がGV-E400系一般型気動車に統一される。

磐越西線では新潟~会津若松間の快速『あがの』が廃止される。

北上線では、秋田県横手市内の平石駅と矢美津駅が廃止となる。

このほか、特急では『成田エクスプレス』の大宮発着がなくなる。

廃止される北上線平石駅。開業は1963年7月と比較的新しい。地元の請願により設けられた。廃止される北上線平石駅。開業は1963年7月と比較的新しい。地元の請願により設けられた。平石駅とともに廃止される北上線矢美津駅。開業は平石駅と同時で、こちらも請願駅だった。平石駅とともに廃止される北上線矢美津駅。開業は平石駅と同時で、こちらも請願駅だった。

JR東海 国鉄型消滅、「ワイドビュー」の呼称を廃止

新型電車315系の登場により、211系近郊型電車が3月中に運用が終了し、同社の車両から国鉄型が消滅する。

東海道本線を走るJR東海の211系。わずか8両の国鉄承継車だが、2022年3月中に引退する。東海道本線を走るJR東海の211系。わずか8両の国鉄承継車だが、2022年3月中に引退する。

また、1996年7月以来、中央本線(中央西線)、高山本線、身延線、関西・紀勢本線の各系統で運行されている在来線特急に付けられていた「ワイドビュー」の呼称を廃止し、それぞれ『しなの』『ひだ』『ふじかわ』『伊那路』とする。

静岡地区で運行されている土休日運行の『ホームライナー』は6本すべてが廃止される。

高山本線を走るキハ85系『(ワイドビュー)ひだ』。「ワイドビュー」の呼称は、眺望性に優れた新型車両と在来車両を区別するために使われた。高山本線を走るキハ85系『(ワイドビュー)ひだ』。「ワイドビュー」の呼称は、眺望性に優れた新型車両と在来車両を区別するために使われた。

JR西日本 おおさか東線から201系が消える

おおさか東線(新大阪~久宝寺)では201系が撤退し、すべて221系による運行となる。これにより201系は関西本線(大和路線)に残るのみとなる。

山陽本線では岡山~福山間の快速『サンライナー』が時刻の見直しにより廃止される。

おおさか東線から撤退する国鉄形通勤型電車の生残り201系。同車はJR西日本吹田総合車両所奈良支所のみに6両編成20本が残るが、同線からの撤退により相当数が廃車されると思われる。おおさか東線から撤退する国鉄形通勤型電車の生残り201系。同車はJR西日本吹田総合車両所奈良支所のみに6両編成20本が残るが、同線からの撤退により相当数が廃車されると思われる。
《佐藤正樹》

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