ジムニーを傷つけず、荒れ地を楽しむ基本テクニック…オフロード走行講習会

ジムニーを傷つけず、荒れ地を楽しむ基本テクニックを学ぶ「オフロード走行講習会」ジムニー秘密基地
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街中でもキビキビした走りで日常使いができて、休日は山の中や細い林道など荒れた地形でもグイグイ走れるクルマといえば、スズキ「ジムニー」だろう。

軽自動車でありながら本格オフロード四輪駆動車として1970年に初代が発売。ひときわ目立つデザインが印象的で、雪道やぬかるみ、砂地、傾斜がある上り坂、岩が積み重なったガレ場でも走れるところがジムニーの強み。小型で軽量なため、大型四駆では入っていけない場所に突き進んでいける。ジムニーをフルカスタムし、まったく舗装されていないワイルドな道を果敢にアタックして楽しむ熱狂的な愛好家(ジムニスト)も少なくない。

ジムニーは、野性的な走りを楽しみたいアウトドア派から愛される趣味性の高いクルマであることは確かだが、2018年7月に20年ぶりのフルモデルチェンジで登場した4代目、現行型ジムニー(JB64W)とジムニーシエラ(JB74W)は、納車待ちが続出する大ヒットとなり幅広い世代に注目を集めた。それから3年経過した2021年11月時点でも、納車まで1年や1年半待ちの状況が続いているという。

◆ジムニーで「走りを楽しみたい」オーナーが集う


いまだ冷めやらぬ人気を博すジムニーを愛車として所有し、オフロード走行にチャレンジしたいオーナーたちが集うイベント『ジムニー秘密基地 オフロード走行講習会』が、2021年11月21日に山梨県にあるオフロードコース「富士ヶ嶺オフロード」で実施された。

主催は、静岡県御殿場市のカマド自動車が運営する、ジムニー専門カスタムショップ「ジムニー秘密基地」。10年以上前から行われている恒例イベントで、2020年度はコロナ禍で中止だったため今回2年ぶりの開催となった。

朝9時30分ごろ、ジムニーを愛車として所有する25名のオーナーたちが集結し、このうち10名ほどが「オフロード走行講習会」に参加。会場には、講師を務めるスタッフがオフロード走行のデモ車として運転する車両が3台(現行型ジムニーJB64W(A/T)/ジムニーシエラJB74W(M/T)/ビッグホーン・イルムシャー(M/T))が用意されており、参加者たちは配布された「オフロードマニュアル」と、講師によるデモ走行を見ながらオフロード走行の基本を学ぶことに。





◆安全に楽しく走るために

まずはじめに「大切な愛車を傷つけず、長く乗って頂くための基本テクニックをご説明します」と口にした講師の言葉が強く耳に残った。

その後、ドライブポジションの大切さが伝えられた。オフロード走行に限らず、アスファルトで舗装された一般道を走る上でも、疲れず安全に走行するためには、ドライブポジションがとても重要。ドライバーの身体に合ったポジションを見つけて正しい操作ができることが大切だと講師は話す。





クラッチペダルをしっかり踏み込んだ状態で膝に少し余裕がある位置にシートを調整し、背もたれは背中を真っ直ぐ立てた状態のほうが疲れにくいことや、オフロード走行中は強い反動(キックバック)があるため、親指を内側に入れず親指の付け根あたりでハンドルを押さえつける感覚で操作するなど、具体的でわかりやすい丁寧な説明が続く。

いっきにアクセルを踏むと空転しやすく、アクセルを戻しすぎると空転はしないがスピードが落ちて走行不能になるケースもあるなどアクセルワーク(ペダルワーク)の大切さや、車体を傷つけないために、下回りの構造や車両の幅、長さを感覚的に把握して操作することが重要との説明もあった。












◆現行型ジムニー&ジムニーシエラは「脱出性能」が高い

ジムニーは、過酷な環境でも走れるように、初代ジムニーの頃から前輪と後輪を直結する「パートタイム4WD」を採用。路面状況に応じて2WDと4WDに切り替えて走行できる。トランスファーレバーで2H(2WD)、4H(4WD高速)、4L(4WD低速)のモード切り替え操作が可能で、4Lは急な登坂路や悪路の走破性を高めるために通常の約2倍の駆動力を発揮する。

しかしながら、左右どちらかの車輪が、砂地やぬかるみ、岩場などで空転する状況になったら、地面に接地しているもう一方の車輪の駆動力が失われ走行できなくなってしまう。

講習会では、その状況が実演されたのち、現行型ジムニーやジムニーシエラに装備された「ブレーキLSDトラクションコントロール」であれば、空転せず脱出できることも実演された。















現行型ジムニーとジムニーシエラは、本来空転する状況でも、駆動状態を4L(4WD低速)に切り替えれば空転した車輪にだけブレーキが作動。エンジントルクを落とすことなく、もう一方の車輪の駆動力をしっかり確保して空転状態から脱出できる性能が備わっている。オフロード走行を楽しみやすい性能があるとはいえ、性能が高すぎることが危険な場合もあり、乱暴すぎる無茶な操作は行わないように講師は注意をうながしていた。

◆ジムニーはヒルクライムも楽しめる

講習会では、ヒルクライムやヒルダウンのデモ走行も行われた。30度を超えるヒルクライムでも登れるのがジムニーの魅力。だが、オフロード走行に慣れていない初心者は、恐怖心からアクセル全開で登ってしまい、車両をひどく損傷さてしまうケースがあることを講師が指摘。一度に登れなくても良いので駆動力(トラクション)を感じながらじっくり挑戦してほしいと伝えていた。また、ヒルクライムに失敗したときの対処法の説明もあり、参加者たちは真剣な面持ちで講師の話に耳をかたむけ、中には講師のデモ走行を動画撮影している参加者の姿もあった。












講習会で配布されたオフロードマニュアルに「走行会とオフロード走行の心得」が記載されていたので、以下に記しておきたい。

【走行会とオフロード走行の心得】

(1)シートベルトは必ず装着
(2)荷物や小物は必ず固定
(3)何があっても、窓から手を出さない
(4)窓は全開か全閉にする
(5)けん引中はワイヤーなどが切れて怪我をすることがあるので注意する
(6)走行車両付近で見学する場合は近づきすぎない。飛び石や車両が思わぬ方向へ動く場合がある
(7)競技と違い、遊びの延長なので熱くなりすぎず、困ったら助けを呼ぶ。または困っている人がいれば協力する
(8)スタックした場合、けん引ロープは自分のものを出すのが礼儀
(9)自然を大切にし、他の人の迷惑になるようなことはしない


講師による様々なデモ走行や説明が終了したのち、参加者たちの自由走行がスタート。講習会で教わったことを守りながら、参加者たちは愛車のジムニーでモーグル走行などを楽しんでいた。















オフロード走行は危険を伴う可能性が十分あるからこそ、今回のイベントのようにジムニー専門店のスタッフに見守られながら、オフロードコースで基本テクニックを身につけられるのは安心感がある。ひとりではなく参加者たちと一緒に走れるところも心強く、オーナー同士が交友を深める場としても最適だ。大切な愛車を傷つけないように、安全かつ安心してオフロード走行を楽しみたいジムニーオーナーにとって理想的なイベントだと感じた。
《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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