シートは幅広の抗菌・抗ウイルス対応デュアルタイプ…京急が春からコロナを念頭にした新車を投入

1000形モデルチェンジ車のイメージ。従来の1000形とは異なり、貫通扉が中央に配される。1000形としては、ステンレス製車体となった2007年製造車から廃止された、前面展望可能な乗務員室後方のシートが復活する。
  • 1000形モデルチェンジ車のイメージ。従来の1000形とは異なり、貫通扉が中央に配される。1000形としては、ステンレス製車体となった2007年製造車から廃止された、前面展望可能な乗務員室後方のシートが復活する。
  • 最終製作中の1000形モデルチェンジ車。2020年12月時点。
  • 既存の1000形。貫通扉が片側に位置する。
  • クロスシート状態の車内イメージ。座席指定列車に使用する際はこの状態に。吊り手は径と太さを拡大し握りやすさや安全性を高める。
  • 製作中シートのクロスシート状態(2020年12月時点)。幅は『ウイング号』などで運用されている2100形より10mm拡大し、1席あたり460mmとなる。シート地のデザインは「三浦半島の旅」を想起する波をイメージ。
  • ロングシート状態の車内イメージ。ドア付近の座席仕切りは強化ガラス製とし、着席客と立客との相互干渉を考慮した高さに。
  • 製作中シートのロングシート状態(2020年12月時点)。平常時はこの状態となる。
  • 製作中のバリアフリー対応トイレ(2021年1月時点)。京急車としては初めて設置される。

京浜急行電鉄(京急)は1月20日、1000形のモデルチェンジ車を春から順次投入すると発表した。

これは、座席指定列車や貸切イベント列車での運用を念頭にしたもので、4両編成2本計8両(1891-1~1891-4、1892-1~1892-4)が登場する予定。

座席にはロングシートとクロスシートを切り替えることができる、自動回転式のデュアルシートが採用され、各座席に電源コンセントも装備。また、シート地には抗菌・抗ウイルス処理が施され、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制。換気については暖房と外気導入空調との両立を実現し、冬季においても安心かつ快適な車内環境を提供するとしている。

このほか、フリースペース(2・3号車)や車椅子スペース(1・4号車)、防犯カメラ(各車3台)、京急車としては初となるバリアフリー対応の洋式トイレ(2号車)も設置される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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