日本のカトリック中央協議会が10月7日、フランシスコ教皇に燃料電池車のトヨタ『ミライ』(Toyota MIRAI)をベースにした「パパモービレ」を納車した。トヨタ自動車の欧州部門が10月9日に発表した。 この車は、フランシスコ教皇が2019年秋、日本を訪問した際に、トヨタが特別に製造した2台のミライのうちの1台だ。パパモービレとは、ローマ教皇がパレードなどで使用する謁見用車両を指す。トヨタはこの2台のミライを、日本のカトリック中央協議会に寄贈していた。 トヨタミライをベースに開発されたパパモービレは、全長が5100mm。後席頭上のルーフはカットされており、その部分にフランシスコ教皇が着座する防弾ガラス張りのスペースが設けられた。全高は2700mmに達し、パレードの際にはフランシスコ教皇が立ち上がり、沿道から見えるように配慮されている。 トヨタミライの市販モデルは、全長4890mm、全幅1815mm、全高1535mmだ。パパモービレは市販モデルに対して、全長が210mm延ばされており、全高は1165mm高い。 ミライは2014年に発売された燃料電池車だ。水素燃料電池システムを搭載したゼロエミッション車で、排出されるのは水だけ。欧州仕様の場合、500kmの航続を可能にしている。
最大123kWelの固体高分子形燃料電池スタック、独EKPOが出展…IAAモビリティ2025 2025年9月16日 燃料電池技術の開発・製造を手がけるEKPO Fuel Cell Technologi…