プリウスは日本市場で1997年に投入され、以来トヨタは600万台以上のプリウスを全世界で販売した。アメリカ市場ではレクサスも加えて360万台以上のハイブリッドが販売され、2019年までに190万台のプリウスが売れている。
初代プリウスは自動車の駆動力の進化において大きな転換となった。パワープラントは70hpのガソリンエンジンと44hpの電気モーターとを組み合わせた。EPA(アメリカ合衆国環境保護庁)認定の燃費はシティモードで17.9km/リットル、ハイウェイモードで17.4km/リットル、複合モードで同じく17.4km/リットルだった。
プリウスは2004年型から第2世代となりシルエットが大きく変わった。新開発のブレーキbyワイヤで電力回生能力が向上し、ブレーキフィールも改善された。空調はガソリンエンジンからの動力を必要としない電動圧縮機を採用した。パーユニットの出力は向上し、車体も大きくなったにもかかわらず、燃費は12%向上して19.6km/リットルになった。


2016年型から現行の5代目は、TNGA=トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ思想を採用し、歴代でもっとも効率と静粛性に優れている。プラグインハイブリッド仕様は「プリウス・プライム」の名前で製品レインジのトップに位置付けられた。
