日産 フェアレディZ 開発ストーリー、当事者のサイン付き豪華装丁本

『フェアレディZストーリー 特別限定版』
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『フェアレディZストーリー 特別限定版』
米国市場を切り拓いたスポーツカー
著者:片山豊 松尾良彦 片岡英明 ブライアン・ロング
発行:三樹書房
定価:7000円+税
ISBN978-4-89522-727-8

フェアレディZファン必携の書。デザイン担当の松尾良彦氏の直筆サインカードおよび、元米国日産社長・片山豊氏のサインカード(印刷物)付きの300部限定豪華装丁コレクターズアイテムが刊行された。

1969年に日産『フェアレディZ』はデビューしたので、昨年で50年目を迎えた。本書は同年に記念本として発行されたものをベースに、前述のサインのほか、専用の外箱にはフェアレディ240ZGの前・後の姿があしらわれている。また、表紙は初代でも珍しかった外装色であるブルーの布クロス装とし、文字は金箔を使用した豪華装丁となっている。最終仕上げはすべてハンドメイドで行い、製作番号No.001~No.300の検印入りだ。

内容は、片山豊氏がつづるダットサン240Zはこうして誕生したというヒストリーから始まる。それはまさに日産と片山氏の歴史と捉えてもよいほどだ。アメリカでの苦労や経験はもとより、アメリカ市場でのダットサンから日産への名称変更の経緯も語られているのは興味深い。

また、第3章ではフェアレディZのプロジェクトチーフデザイナーの松尾良彦氏の手記がつづられ、当時の報告書やクレイモデルの貴重な写真などのほかに、ポルシェ『911』とのデザイン比較を行った写真なども掲載されており、そのデザイン意図やデザイン決定までの経緯が記されている。

このように、フェアレディZファンにとっては手元に置きたい1冊といえる。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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