アストンマーティンヴァンテ―ジギャラリーにてロードスター日本初公開 2月22日まで

アストンマーティン・ヴァンテージロードスター
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アストンマーティン・ジャパンは東京ミッドタウンキャノピー・スクエアにおいてアストンマーティンヴァンテ―ジギャラリーを開催する。期間は2月21日から22日まで。会場には日本初公開となる『ヴァンテージロードスター』やマニュアルトランスミッションを搭載したクーペモデルなど3台が展示されている。

ジュネーブよりも先に日本で公開

ジュネーブモーターショー2020に焦点をあてて開発されたヴァンテージロードスターだが、それよりも先に日本で初お披露目という形になった。

「アストンマーティンのスポーツカーラインナップに新型のヴァンテージロードスターが加わって、魅力的な選択肢がまた1台増えた」と紹介するのはアストンマーティン・ジャパンマネージングダイレクターの寺嶋正一氏だ。このコンバーチブルモデルは2018年に発売された「力強いパフォーマンスと卓越したダイナミクス、日常ユースにおける利便性を融合して高い評価を得たヴァンテージクーペのエモーショナルな走りをそのままに、オープントップの心地よい走りを堪能できるモデル」だという。価格は2159万9000円。

寺嶋氏によるとヴァンテージロードスターは、「クーペの並外れたドライビングフィール、ラップタイム、コーナリング性能を維持しながら、ボディは独自のデザインに変更」されており、「Zパターンに折りたたまれるファブリックトップは非常にコンパクトな電動の可変メカニズムを備え、7秒以下で作動が完了」するとのことだ。オープン時が6.7秒、クローズ時が6.8秒で開閉を完了し、最大50km/hまでであれば作動は可能だ。

搭載されるエンジンは510PS、685Nmを発生するアストンマーティン製4リットルツインターボV8エンジンで、8速ZF製オートマチックトランスミッションが組み合わされる。0-100km/h加速は3.8秒。ルーフを閉じた状態での最高速度は306km/hに達する。「新開発されたZパターンの軽量折りたたみルーフメカニズムと、最適化されたエクステリアとシャーシによってクーペと比較しわずか60kgしか重くなっていない」と説明した。

トランク容量は200リットルで、フルサイズのゴルフバッグを搭載することが可能だ。

2月12日に発表発売しており、納車は2020年第2四半期から開始される予定だ。

寺嶋氏はこのタイミングでの発表について、「ヴァンテージロードスターのベーングリルという新しいグリルや、新しいデザインを一刻も早く日本で見せたいと力を入れた。本国も日本市場を非常に重視して今回の発表に至った」とグローバルでもかなり早い発表の意図を語った。アストンマーティン・ヴァンテージロードスターアストンマーティン・ヴァンテージロードスター

クーペには7速MTも

さて、ヴァンテージロードスター導入とともにクーペを含めたヴァンテージのラインナップには、様々な新しいオプションが導入されることになった。今年はヴァンテージ生誕70周年を祝うために、オプションとしてアストンマーティンを象徴するベーングリルをクーペとロードスターの両方に導入。このグリルは「2018年にクーペが発表された時に採用された、サーキット志向のハンターグリルの代わりに装着することが可能だ」と述べる。またオプションの合金ホイールの仕上げにも新しい選択肢が用意される。

さらにクーペバージョンには愛好家向けに7速マニュアルトランスミッション(以下7速MT)を選択することも可能になった。価格は1913万円だ。これまで7速MTは200台限定の『ヴァンテージAMR』のみの設定だった。寺嶋氏によるとこのヴァンテージAMRは日本向けに数台を確保しているという。アストンマーティン・ヴァンテージロードスターアストンマーティン・ヴァンテージロードスター

選択肢の増えたヴァンテージを訴求

今回開催されているアストンマーティンヴァンテ―ジギャラリーには、ヴァンテージクーペ、同7速MT仕様、ヴァンテージロードスターの3台を展示。この7速MT仕様には、「アストンマーティンのレースの歴史からインスパイアされた特別なヘリテージエアロキットを装着。ヴァンテージの生誕70周年を記念し、3月末までに登録可能な対象車への特典として、このヘリテージエアロキットを無償にて装着するキャンペーンを実施する」と寺嶋氏はコメント。

今回のイベントについて寺嶋氏は、「ロードスターとマニュアルというバリエーションが加わったことで、ヴァンテージに幅広い選択肢が増えた。そこで今回はヴァンテージギャラリーと命名し、ヴァンテージだけにフォーカス。多くの選択肢があるということを提案すべく開催した」とその目的を説明。

また、ミッドタウンの会場は、「骨組みなどがメカニカルで近未来的な雰囲気とアストンマーティンとイメージが近いと感じ、舞台として選んだ」と述べた

さて、昨年日本でのアストンマーティンは、314台と前年とほぼ現状維持(2018年は318台)となった。そこで寺嶋氏は、「2020年はもう少し伸ばしたい。ヴァンテージも新しくなり、『DBX』も非常に好調で第4四半期あたりから納車が開始されるので、より台数を伸ばしたい」とその意気込みを語る。さらに、「現在DBXは絶好調だが、『DBS』も調子が良い。多分007に出るなどの話があるので、実際に映画が公開されたらさらに(台数が)伸びるだろう」と期待を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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