【ホンダ アコード 新型】プラットフォーム刷新、「欧州スポーツセダンに比肩する走りと質感に」開発者

ホンダ・アコード新型
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2013年に9代目の『アコード』(CR型)がデビューし、7年の時を経てプラットフォームからすべて刷新したまったく新しいアコード(CV型)がいよいよ登場する。10代目の新型アコードは、どんなキャラクターとミッションを抱えているか。ホンダの開発陣に聞いた。

まず9代目までのアコードユーザについて。2002年登場の7代目から9代目までで、年代別をみると日本国内は50歳代がピークで、30歳代のユーザ離れが顕著だった。中国やタイのピークは30・40歳代、北米は20~60歳代と幅広い。

共通しているのは、年代ピークが代を重ねるごとに高齢化している点。「これまでのアコードは、エモーショナルな魅力が足りなかった」と話すのは、本田技術研究所宮原哲也開発責任者。

「10代目アコードは、世界基準の走りと人中心の骨格をクリアに表現した、ワイドアンドローなデザインに。プラットフォームを根本から見直し、低重心・低慣性の新世代プラットフォームでつくりあげる」

宮原氏がいう低重心・低慣性、ワイドアンドローは、数字でも明らか。全長は9代目より45mmも短くなったのに、ホイールベースは55mm拡大。最小回転半径は20cm縮めて5.7mと、小回り性もよくした。

「通常、FF車はノーズを詰め、キャビンを長くするが、いかに直感的にかっこいいスタイルにするかを突き詰めたとき、できるかぎりノーズを延ばすことがカギだった」

ロングノーズ化は、Aピラーの立ち方も寄与している。新型アコードのAピラーは、現行よりも100mm後方に置き、Aピラー断面も2割細くすることで、9代目より15mmも低くなった全高なのに、前方視界はより広くなった。

10代目が「おっ、これまでとまったく違う!」と乗ってすぐに感じさせてくれる点が、ヒップポイント。10代目は9代目よりも25mmも着座高を低くし、ヒールポイントも15mm低くした。

「アコードは代を重ねるごとにヒップポイントを上げてきた。世界で評価されている欧州セダンよりアコードは高かった。そこで10代目はあらためて低重心、低いヒップポイントに設定。走らせればすぐに、欧州スポーツセダンに比肩する走りと質感を感じるはず」

そして後席からトランクにかけてもプラスの数字ばかり。9代目と比べて、後席の周り空間は50mm、足もと空間は70mmも拡大。マルチリンク式リアサスペンションと新開発ボディ骨格によって、トランクは149リットルも増えた。

続いて走り。10代目の新型アコードのパワートレインは、「リニアで軽快な走りと燃費性能を高いレベルでバランスさせた」という2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載。

フロントに収まる発電用・走行用2モーター内蔵電気式CVT(最高出力184PS・最大トルク315N・m)は、2.0リットルアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジン(最高出力145PS・最大トルク175N・m)をアシストする。

重心高は15mm低くなり、ロール慣性モーメントは7.2%減、ヨー慣性モーメントは1.7%減、車両重量は50kgも軽くなったことで、軽快さは歴然。こうしたおかげで、燃費はWLTCモード 22.8km/リットル、JC08モード 30.0km/リットルを達成する。

ボディ剛性もアップ。高張力鋼板を効率的に配置し、接着溶接を採用することで高剛性を確保。ボディ重量は5%減ったのに、曲げ剛性は24%アップ、ねじり剛性は32%もアップした。

また、パワーコントロールユニット(PCU)は15%サイズダウン、インテリジェントパワーユニットは32%もサイズダウンし、車内空間を拡大させた。

ドライブモードは、スポーツ・ノーマル・コンフォートの3つを選択できる。スポーツモードにすると、積極的な走りに加え、ステアフィールはよりダイレクト感がアップし、エンジンサウンドはよりスポーティに響く。

この音についても、新型アコードはこだわる。ホンダはこの新型アコードから3マイクタイプ アクティブノイズコントロール(ANC)を初めて採用。車内のノイズに打ち消し音を加えることで、車内をより静かにし、上質なプライベート空間をつくりあげるという。

《大野雅人》

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