新型『サイバーナビ』登場! ドコモ高速データ通信がもたらす車内快適空間

アルファードに搭載したAVIC-CQ910-DC。サイバーナビで最も大きい9型ディスプレイを持つ
  • アルファードに搭載したAVIC-CQ910-DC。サイバーナビで最も大きい9型ディスプレイを持つ
  • 発表会に登壇した3名。左からパイオニアモビリティプロダクトカンパニー商品企画部の橋本岳樹氏。パイオニアモビリティプロダクトカンパニーCEO高島直人氏。NTTドコモ コネクテッドカービジネス推進室の深井秀一氏
  • 9型ディスプレイを持つ-サイバーナビ・AVIC-CQ910-DC
  • AVIC-CQ910-DC。右にあるのがNTTドコモの「In Car Connect」を組み込んだ「ネットワークスティック」
  • 「DiXiM Play for carrozzeria」でレコーダー内のコンテンツを再生可能とした
  • HDMI端子に挿すだけで多彩な映像コンテンツが楽しめる「Amazon Fire TV Stick」にも対応
  • スクロールは近年のサイバーナビで群を抜くスムーズさだ
  • 地図の更新データを直接ダウンロードが可能。ダウンロードするデータサイズが大きいため、展開まで時間がかかるのは従来と同じ

パイオニアは10月2日、都内のイベントホールにて「2019 冬 カロッツェリア新商品発表会」を開催した。この日はプレス向け以外に、ショップや一般ユーザー向けの時間帯を別に用意する力の入れよう。その主役は紛れもなく待望のフルチェンジを果たした新型「サイバーナビ」だ。

真のオンライン化が車内に新たなエンタテイメント空間をもたらした

「サイバーナビ」は1997年に初代が登場。以来、“カーナビ界のベンチマーク”としてその存在を誇ってきた。新型が登場する度に画期的な機能を搭載して多くのサイバーナビファンを魅了し続けてきたのは言うまでもない。そのサイバーナビが新たなキーワードとしたのが『オンデマンドカーナビ』だ。クルマがオンライン化することで、ナビ機能だけでなく、映像や動画などエンタテイメントを車内で存分に楽しめる環境をもたらしたのだ。

この日、挨拶に立ったパイオニア(株)モビリティプロダクト カンパニーCEOの高島直人氏は、「オンラインの力で新たなエンタテイメントを提供し、車室内をもっと快適にする。これがカロッツェリアらしいコネクテッドだ」と述べた。パイオニアは新型「サイバーナビ」を、車内を最高のエンタテイメント空間に変貌させる新時代のオンデマンドカーナビとして誕生させたのだ。

その核となるのが、カロッツェリアが独自に提供する「ネットワークスティック」である。これはNTTドコモが提供する「In Car Connect」に対応したもので、ドコモのLTE通信回線をこのスティックを使って利用する。これにより、ストリーミングで最新の動画や音楽を楽しめるだけでなく、車内をWi-Fiスポット化することが可能となった。もちろん、ドライブに必要な交通情報や気象情報など多彩な情報を取り込めるのは言うまでもない。

契約中はパケット制限なし!しかもサイバーナビ購入者は1年目が無料で使い放題

見逃せないのはこの回線を契約すれば制限なく使い続けられるということ。スマホのように“使い過ぎたら回線速度が遅くなる”なんて心配は一切ないのだ。しかも、新型サイバーナビを買ってこのスティックの利用契約を結ぶと最初の1年間が無料になる。その後は用意された1年間1万2000円、30日1500円、1日500円の3つのプランから必要なものを選べばいい。ドライブ中に、見たい、聞きたい、知りたい、といったドライバーの要望に対し、新型サイバーナビはネットワークを介してリアルタイムで応えてくれるのだ。

新型サイバーナビの商品企画に携わったパイオニア(株)モビリティプロダクト カンパニー市販事業統括グループ 商品企画部 企画1課の橋本岳樹氏によれば「用意したプランはかなり悩んだ末の結果。特に1日プランはコストパフォーマンスでかなり見劣りがするが、いつもクルマを使っている人ばかりではない事情を考慮した。あまりクルマを使わない人にとっては結果としてこのプランがお得になると思う」と話した。

この通信プランを活用することで実現可能となったサービスは実に多彩だ。たとえば、無料動画サービスで圧倒的人気の『YouTube』。本機ではこの再生機能をカーナビとして初搭載した。スマホを上回る大画面で楽しめるから見やすいのは当然。カーナビならではの大画面を活かして一画面に表示できる動画リストも多く、見たいコンテンツを簡単に探し出せる。この視聴については、サイバーナビの持つWebブラウザ機能を利用して実現しおり、カーナビ画面に切り替えてもバックグラウンドで再生し続けることが可能だという。

自宅のレコーダーのコンテンツを外出先からいつでも視聴可能

さらに自宅にあるレコーダーのリモート機能にも対応したのも大きなポイントだ。新規で開発した「DiXiM Play for carrozzeria」によって実現したもので、ネットワークを経由することでレコーダー内の録画済みコンテンツや、受信中のリアルタイムの放送を出掛けた先でいつでも楽しめるようになる。見逃せないのはレコーダーで受信できる地デジやBS/CSの番組までもリアルタイムで視聴できること。この機能を使えばエリアを跨いでも自宅で視聴するのと同じように番組が楽しめる。また、HDMI端子に挿すだけで多彩な映像コンテンツが楽しめる「Amazon Fire TV Stick」にも対応。こちらも移動中も通信料金を気にすることなくコンテンツが楽しめるようになる。

サイバーナビ本来のカーナビ性能も大幅にレベルアップした。ディスプレイをHD化したことに伴い、使用する地図データもそれに合わせてデザインを最適化。地図上の地名や街区の表示が今までになくスムージー化され、見た目にも精細感が大幅にアップ。特に市街地図を表示するモードではその違いをはっきりと体感できる。スクロールなどの動きもかなりスムーズになった。前モデルはスクロールにしても画面の切り替えにしてもモタツキ感があり、お世辞にも快適な操作感とはいかなかった。それが新型サイバーナビではそのすべてでスピーディな動きを見せるのだ。

ただ、本来なら負荷がかかるHD化された新型サイバーナビにとって、動きが速くなる要因は見つからない。ここまで動きがスムーズになった要因はどこにあるのか。前出の橋本氏はその理由を明かす。「SOCそのものは従来のものを引き継いだが、メモリ容量を増やしバス幅を拡大した。その上で描画に至るアルゴリズムを大幅に見直すファインチューニングを行ったのがスムーズな動きにつながった」のだという。

地図データもOTAで更新! 無料更新期間は基本3年に加え1年延長が可能!

地図データのバージョンアップは最大3年分(最大年6回:2019年10月~2022年10月末まで)が無料。しかも、2021年4月30日までに「MapFanスマートメンバーズ」に登録すれば無料バージョンアップ期間がさらに1年分延長となる。提供される更新用地図データは従来通り2ヶ月単位となるが、新たに対応した「ネットワークスティック」によって、ダウンロードがこの回線を使って行えるのは大きなポイント。更新データが提供されたら、更新ボタンを押すだけで更新作業は完了となるのだ(※インストール~展開に要する時間は従来通り)。

本体のデザインも従来のカーナビとは一線を画する斬新に生まれ変わった。正面は凹凸が一切ない完全なフラットなもので、スイッチ類はディスプレイと一体化したフラットキーを採用。ディスプレイとの一体感も生み出し、グリル部はダークメタル調の蒸着塗装を施すなど、そのスタイリッシュなデザインは触れるたびに未来的な感覚を与えてくれる。その他、必要に応じてドライブに役立つ情報やAV情報を引き出して表示できる「インフォガジェット」も採用し、その表示も透過式としたことで地図情報を見失わずに済むのはありがたい。

具体的にはアナウンスされていなかったが、前モデルで対応を果たしたコネクテッド機能「MapFanコネクト」への対応は継続されている。この機能は気になる場所やドライブプランをスマートフォンやPCからナビゲーションに送信できるもので、LINEボットのひとつ「MapFan BOT」を活用して目的地などをサイバーナビに送信できる。新たな目的地検索方法として注目していただけに、この継続は嬉しい限りだ。

オンラインを手中に収めた新型サイバーナビが核となり、家族や仲間と共に新たなドライブへと誘う。新型サイバーナビには使えば使うほどその魅力に惹かれていく機能がヤマと搭載されている。発表会はそんな新型サイバーナビの魅力を実感できる貴重な機会となったようだ。

《会田肇》

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