【浦島ライダーの2輪体験記】ブイブイ言わせてた“ビグスク”も今は昔…スズキ バーグマン400

スズキ バーグマン400 ABS
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16歳の誕生日と共に原付免許を取り、でも、20代はクルマに夢中。アラサーでリターンライダーになるも、40代は仕事に忙殺される。そしてアラフィフで2輪に再々入門。そんな浦島ライダーが、最新のバイクをチェックしていきます!

スカイウェイブの後継モデル


スズキ『バーグマン400 ABS』の実車を前に、「うわっ、地味!」と驚いてしまう自分は、かつてのビッグスクーターブームの影響から、いまだに抜け出せないでいるのでしょうか? 年齢を重ねるにつれ時間の流れが加速度的に早くなっていくことを実感する今日このごろ。ニッポンの路上をビッグスクーターが「ブイブイ言わせながら」(死語)走っていたのは、もう10年以上前のことなのですね。

バーグマン400は、スズキ『スカイウェイブ400』の後継モデル。ご存知のように、バーグマンという車名は、もともとスカイウェイブの海外名として使われていました。2014年に、国内でも200ccモデルに「バーグマン200」の名前が登場し、その3年後の2017年に、400ccモデルにもバーグマンの名称が使われるようになったのです。

スリム&コンパクトになっても


今回の試乗車は、マットなブルーという渋めのカラー。光り物皆無のボディが、いかにも大人な雰囲気です。モデルチェンジにあたり、鋼管フレームから刷新されたバーグマン400は、スカイウェイブ400より35mm短く60mmスリムになりました。装備重量は215kg。

シート高は、710から755mmにアップしていますが、足を下ろすあたりのフロアボードが大きく切り欠かれているので、身長165cm(短足)の自分でも、両足親指付け根くらいまで地面に付けられる。シート幅がやや狭くなったのも、足付きにはプラスですね。ちなみに、シートのバックレストは、かつてのスライド式からねじによる位置決め方法に変えられました。それほど頻繁に調整する必要がない、と判断されたのでしょう。

シート下のトランク容量は42リッター。一般的なスクーターだと、意外に入らないことが多い、バイザーを外したアライ「ツアークロス3」(57-58サイズ)も、横にすれば収納可能。荷室後方には、まだスペースが余ります。蓋代わりのシートクッションは、贅沢にもダンパー付き。

スカイウェイブよりわずかにコンパクトになったバーグマン400ですが、やや細身のボディに跨がれば、それなりに立派な体格。オーナーの方は、「車格」なんて言葉を思い出して、誇らしく感じるんじゃないでしょうか。

ヘッドランプとテールランプはLED化され、シャープな印象に。加えて、ターンシグナルランプ(ウィンカー)は、ボディに埋め込まれるタイプになりました。現行モデルは、スカイウェイブからバーグマンとモデル名が変更されただけでなく、「ラグジュアリー」から「スポーティ」へと、キャラ変も果たしたのです。

かつてのビグスク乗りに


エンジンは、399cc水冷4サイクルの単気筒ユニット。31ps/6700rpmの最高出力と、3.7kgf-m/4800rpmの最大トルクを発生します。従来よりトルクを太らせ、低い回転数でパワーを得るようにチューンして、日常での使い勝手を追求。実際、スムーズかつ余裕のある動力性能が好ましい。

定番の遠心クラッチとCVTを用いたスクーターゆえ、走り出しこそ少し慎重ですが、動き出してしまえば、右手のスロットル操作にトルクがよくついてくる。街乗りでは、5000rpmも回せば十分速い。トルク変動が気になることも多い大排気量のシングルエンジンですが、そこはCVTが上手に吸収して、滑らかに加速していきます。

長めのホイールベースとフロント15インチホイールの恩恵で、高速道路での安定性の高さもバーグマン400の美点。乗り心地もいい。それゆえ、うっかりしていると思わぬ速度に達していて、慌てることになります。リラックスした姿勢と、ウィンドプロテクション効果の高いフロントスクリーンに守られてのクルージングには、ビッグスクーターならではの楽しさがありますね。周りがよく見えます。

125cc付近のいわゆる「原二スクーター」と、趣味性の強い大排気量のスポーツスクーターとに二極分化した感のある日本のスクーター市場。そんななかでバーグマン400 ABSは、シンプルかつスポーティ、大人の上級スクーターとして貴重な存在といえます。価格は、79万9200円。社会人として成熟したかつてのビグスク乗りの皆さま、一度、検討してみてはいかがでしょう?

《ダン・アオキ》

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