メルセデスベンツのミッドクラス・クロスオーバーSUV『GLE』のトップモデル『AMG GLE63』の開発車両を、未だ豪雪のスカンジナビアでスクープした。
順調だった寒冷気候テストだが、開発車両にエンジントラブルが発生。急遽「AMG G55」に牽引されその場を去っていったという。生産型パーツは装備されているものの、厳重なカモフラージュでデザインの詳細は不明だ。しかしその下には、パナメリカーナグリルを装着し、大径ホイール、大型ブレーキシステム、クワッドエキゾーストパイプなど高性能モデルの装備が確認出来る。
次期GLEクラスには新型「MRA」シャシーを採用し、大幅な軽量化と剛性アップが見込まれる。室内には、最新世代の「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス・インフォテイメントシステム)を採用し、10.25インチのフルデジタルディスプレイを搭載すると見られている。
GLE63のパワートレインは、4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。最高出力は571psを発揮する。最上位モデルの『GLE63S』は612psまで向上すると噂される。また下に位置する『GLE53』には、直列6気筒と組み合わされる48Vマイルドハイブリッドを搭載し、最高出力429psを発揮するとレポートされている。
開発車両ならではのトラブルに見舞われたGLE63。ワールドプレミアは、2020年3月のジュネーブモーターショーが有力とみられており、まだまだ開発は中盤に差し掛かったところ。最高のパフォーマンスが見られるその日まで、楽しみにしておこう。