日産 セレナ e-POWER 開発責任者「ひとつ上のパワートレインになっている」

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日産セレナ e-POWER 発表会
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  • 日産自動車 中谷信介 チーフビークルエンジニア
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日産自動車は主力ミニバン『セレナ』に独自の電動パワートレインe-POWER搭載モデルを設定し、3月1日に発売した。価格は296万8920~340万4160円で、ベース車との価格差は約45万円。減税分を差し引くと実質35万円高という設定になっている。

セレナの開発責任者を務める中谷信介チーフビークルエンジニアは「乗っていただくと本当にわかると思う。35万円の値差はある。ひとつ上のパワートレインになっている」と語る。

セレナのe-POWERユニットは、先行搭載した『ノート e-POWER』と基本的には同じものが使われている。だが中谷氏は「モーターの電流値を変えることで最高出力を80kwから100kwに、最大トルクは25.9kgf・mから32.6kgf・mへ、それぞれノートに対して広げている。エンジンの出力も58kWから62kWに見直して、バッテリーの容量も上げている。インバーターも改善しており、全体でノートに対して25%くらい出力が増えるようなチューニングをしている」と明かす。

また「e-POWERはEV(電気自動車)由来のクルマなので、最初の出足とか、EVでの走行レンジやEVで走れる最高速度までのキャパシティはやはり『リーフ』と同じモーターを使っているという部分で、他車に対してこだわって造り込んでいる。走り出しの時の応答性であるとか、加速のリニアリティは負けていない」と、中谷氏は競合他車との優位性を強調。

さらに「ガソリン車に対してもワンランク上のクルマに感じられると思う。エンジンは3気筒だが4気筒よりもひとつ上のパワートレインのような感じになる。少しお値段を頂いているが、これは乗って頂くと違うクルマだなというふうに感じられるのではないか」とも。

セレナ e-POWERは、先行するノート e-POWERにはない機能としてバッテリーだけで走行する「マナーモード」と、マナーモードをフルに活用するために事前に充電しておく「チャージモード」が新たに設定された。

中谷氏は「e-POWERのEV走行レンジを増やすことで静かさという、ミニバンにあった新しいe-POWERの面を感じて頂けるのではと思う」と話していた。

《小松哲也》

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