EVやPHVを走らせながら充電できる時代へ---。クアルコムのEV向けワイヤレス充電システムブランド「Qualcomm Halo」は、走行中に給電・充電できる非接触給電システム(ワイヤレス充電)の取り組みについて発表。最高120km/hのスピードで走行中に、ワイヤレス充電ができるシステム事例を紹介した。同社が取り組む走行中ワイヤレス充電システムの基本スペックは、120km/hで走るクルマに20kWの電気エネルギーを非接触で給電。アライメント誤差は±200mm、車載側磁気パッドは350mm×600mm、地上側パッドは幅450mm、地上と車載のパッド間距離は175mm。地上側で230Vの交流エネルギーを受け、AC-DCコンバーターで直流に変換。地上パッドは、クルマの接近を感知し、車載パッドが真上にきたときに給電を開始。車載側パッドが電気エネルギーを受け止め、車載側コントロラーユニットを介してバッテリーに充電されるという流れ。「地上パッドは通過時のみアクティブに。素早く通過車両を検知し、その給電時間は50ミリ秒ほど。車載側はDDパッドを搭載。サイズの割に高い磁力をキャッチできる。20kWの安定した電力供給が可能」とクアルコム。走行中にワイヤレス充電できるシステムの実現に向けた取り組みを紹介した同社は、「インフラ側の設置工事も容易。浅く掘った溝に、地上給電システムのモジュールを設置していくだけ。メンテナンス性も向上させ、実用化を加速させたい」とも話していた。
メルセデスベンツ『CLA』と『GLC』新型、クアルコム「スナップドラゴン」搭載で高度デジタル化…IAAモビリティ2025 2025年9月18日 クアルコム・テクノロジーズとメルセデスベンツは、IAAモビリテ…