米国リテルヒューズの日本法人リテルヒューズジャパンは、高電圧アプリケーション向けのシングルチャネル・ガルバニック絶縁型ゲートドライバ「IX3407Bシリーズ」を発売すると発表した。
新製品は2.5kVrms容量性絶縁技術を統合することで、堅牢な信号品質と安全性を確保する。短い伝搬遅延、高いコモンモード過渡耐性(CMTI)、優れた熱的安定性を備え、広範なスイッチング周波数および温度範囲において効率的かつ信頼性の高い動作を可能にする。
主な特長として、最大7Aのピーク出力による正確なゲート制御、2.5kVrms容量性絶縁による堅牢な電気的分離、TTL/CMOSロジック互換性、高CMTI(150kV/us)でノイズの多い産業環境に対応、幅広い出力電源範囲(13V~35V)でSi/SiC MOSFETやIGBTに対応する点が挙げられる。
本シリーズは制御部とドライバ部間にガルバニック絶縁を提供することで、従来のフォトカプラやトランスによる絶縁を必要とせず、低電圧ロジックと高電圧パワーデバイスのインターフェース設計の課題を解決する。これにより基板スペース、部品点数、システムの複雑さが削減され、設計の自由度と信頼性が向上する。
用途としては、AC・ブラシレスDCモータードライブ、太陽光インバーター・蓄電システム、高電圧DC-DCコンバーター、LLC・トーテムポールPFCの電源ステージ、誘導加熱装置・溶接機・UPS、建物・工場のオートメーションシステムなどに対応する。
製品仕様はSOIC-8パッケージ、ピーク駆動電流7A、出力抵抗ソース/シンク0.75/0.63Ω、伝搬遅延時間154ns、絶縁耐圧2500VRMSとなっている。