【グッドデザイン2017】クルーズトレイン『四季島』大賞候補に…『瑞風』も受賞

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2017年度のグッドデザインはJR東西2社のクルーズトレインが「ベスト100」に。JR東日本の『四季島』(写真)は大賞候補に選ばれた。
  • 2017年度のグッドデザインはJR東西2社のクルーズトレインが「ベスト100」に。JR東日本の『四季島』(写真)は大賞候補に選ばれた。
  • 『瑞風』は編成両端に設けられた開放型展望デッキがとくに評価された。
  • 「ベスト100」以外でも鉄道関係の車両や施設などが多数受賞した。写真は東武鉄道の70000系。
  • 「ベスト100」以外でも鉄道関係の車両や施設などが多数受賞した。写真は京王電鉄の5000系。
  • 「ベスト100」以外でも鉄道関係の車両や施設などが多数受賞した。写真は西武鉄道の40000系。

公益財団法人日本デザイン振興会は10月4日、グッドデザイン賞の2017度受賞結果を発表した。鉄道関係では、クルーズトレインの『TRAIN SUITE 四季島』『TWILIGHT EXPRESS 瑞風』が「グッドデザイン・ベスト100」に。このうち『四季島』は大賞候補に選ばれた。

『四季島』は今年5月にデビューしたJR東日本のクルーズトレイン。E001形電車・気動車10両編成1本が専用車両として製造され、東日本・北海道エリアで運行されている。審査委員は「従来の鉄道とは一線を画す洗練のツーリズム体験を提供しつつ、(東日本大震災からの)復興の後押しを果たしていくという志もまた心に響くもの」と評価した。

JR西日本のクルーズトレイン『瑞風』も今年6月から運転が始まった。やはり専用車両として10両編成1本が製造された87系寝台気動車を使用。西日本のJR線を中心に運行されている。編成両端に設けられた開放型の展望デッキが特徴で、審査委員も「(展望デッキでの)自然と自分が一体になったかのような感覚は何物にも代えがたい」とした。

このほか、鉄道関係の主な受賞者と受賞対象名は以下の通り。

●小湊鉄道:鉄道 [小湊鐵道]

●東武鉄道:鉄道車両 [70000系]

●京王電鉄:京王電鉄5000系 [京王電鉄5000系]

●西武鉄道・川崎重工業:鉄道車両 [西武鉄道40000系]

●日立製作所:鉄道車両用シート [ユニバーサルデザインシート]

●東京地下鉄:地下鉄 [東京メトロ銀座線リニューアル計画]

●東京急行電鉄・東京地下鉄:複合商業施設 [中目黒高架下]

●新陽社:512色LED発車標 [ML4ULP316W/ML4ULP216W/ GL4HP216WT]

●西武鉄道など:駅・複合型温泉施設 [西武秩父駅・西武秩父駅前温泉 祭の湯]

●パシフィックコンサルタンツなど:駅前広場、高架下自由通路、LRT軌道 [富山駅南口駅前広場・西口交通広場・南北自由通路・東西自由通路・LRT軌道及びホーム]

●札幌市など:路面電車停留場 [札幌市路面電車停留場(狸小路停留場、西4丁目停留場(内回り))]

●近鉄不動産:超高層ビル [あべのハルカス]

●ヴァル研究所:路線図Webサービス [駅すぱあと路線図]

●日立製作所・東京急行電鉄:人流分析装置 [人流可視化ソリューション]

●西武鉄道・日立製作所:ご案内業務支援サービス [車いすご利用のお客さまご案内業務支援システム]

●えちぜん鉄道・福井鉄道など:希望、ふくらむ トラムトレイン [希望、ふくらむ トラムトレイン]

●京三製作所:侵入防止システム [シカ踏切]

●レスキューナウ:防災システム [レスキューウェブマップ]

●ひたちなか海浜鉄道など:人材育成プロジェクト [ローカル鉄道・地域づくり大学]

グッドデザイン大賞の候補は全受賞作1403件中、『四季島』を含む7点。今後、審査委員とグッドデザイン賞受賞者による投票が行われ、合計で最多得票数を得た1件を大賞として11月1日に発表される予定だ。

《草町義和》

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