【VW ゴルフ コネクト 試乗】ユーザーの“電脳能力”も鍛えておかなければ…中村孝仁

試乗記 輸入車

VW ゴルフ コネクト
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『ゴルフ コネクト』なるモデルがゴルフに追加された。と言っても肩書としては一応特別仕様車。ただし、供給台数などの限度は書いていないから、いわゆる限定何台、というものではなさそうだ。

ホームページを見ると「見た目ではわかりんませが、全く新しいゴルフです」と書かれている。しかしそう言われてもそいつは少々大袈裟で、新設装備としてはオートハイトコントロール機能付きのバイキセノンヘッドライトの装備や、LEDテールライトの装備、それに専用のアルミホイールなどで、外観で差異はそんな程度。

売りは何といってもコネクト、というくらいだからそのコネクティビティーにあり、純正のインフォテイメントシステム、“Discover Pro”を標準装備したことが最大のポイントである。もっとも、この装備は既に『ティグアン』などで体験済みだから、正直なところ新鮮味はない。ただ、この手の電脳システムは使い込んで自分のものにしないと意味がない。というわけで1週間ほど借りて、あれやこれやと試してみた。

しかしながら、結果としてはこちらの無能さをさらけ出して、門前払いを食わされた感もある。確かにグーグルサーチなどを利用して、行ったことがないレストランなどをリストアップすると、そのままナビに移行してそこへ連れて行ってくれる、などという機能は素晴らしいものだ。Apple CarPlayやAndroid Autoとの接続なども当然のごとく行われるのだが、その前提として“Volkswagen Car-net”に初期登録する必要がある。

一方で使いにくいのはナビゲーション機能。文字入力で行き先を入力する場合、例えば「神奈川県横浜市青葉区」などと入れるとはじかれてしまう。「神奈川県・スペース・横浜市・スペース・青葉区」とやらなくてはいけない。我が家の住所は他と少し変わっていて、通常の、丁目、番地、そして号という順番ではなく、いきなり番地と号になる。文字入力ならスペースさえ入れればすんなりと入ってくれたが、よりやり易いはずの音声入力を試してみると、こいつが上手くいかない。元々、丁目がないことが問題なのか、いきなり番地を話してその後に号を話しても、受け付けてくれない。残念ながらこいつに関しては何度トライしてもまた、やり方を変えても駄目だった。

このインフォテイメントシステム、恐らく今後もどんどん進化していくことになって、より楽しいカーライフが送れることは必至だと思うのだが、こちらの電脳能力の方も鍛えておかないとならないこともまた必至である。

それはともかくとして、全く変わっていないはずのゴルフのエンジン・トランスミッション関係は、久々に乗ってみて、あれ?また変わっている…という印象を受けた。

今回試乗したのは上級バーションのハイラインの方。つまり、可変気筒システム、アクティブシリンダーマネージメントを装備する1.4リットルTSIエンジンを搭載するものだ。性能自体は全く変わっていないのだが、この可変気筒システムの低負荷時に4気筒のうち2気筒を休止して、2気筒で走る2シリンダーモードが従来より頻繁に入ることが確認できた。そのためか、東京~軽井沢を関越道~上信越道を使って往復したおよそ350kmの走行で、燃費は車載コンピューター上で何と19.9km/リットル。以前はさすがにこの数値は出なかった。

それだけではない。やはり久しぶりに乗ってみたこのTSIユニット。Cセグメントの4気筒エンジンとしては飛び抜けたスムーズネスを持っていて、とりわけ市街地での走行は抜群に静かで快適、そしてスムーズである。また、ACCに始まってレーンキープアシストやブラインドスポットディテクション、リアトラフィックアラート等々、すべてを標準装備する安全性能の高さも、Cセグメントの優等生。乾式7速DSGが時々駄々をこねることを除けば、動的性能には全く不満がないし、非常に完成度が高いと思った。やはりゴルフはこのセグメントのベンチマークである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
おすすめ度 :★★★★★

中村孝仁(なかむらたかひと)AJAJ会員
1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、その後ドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来39年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。
《中村 孝仁》

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