【スズキ スイフト ハイブリッドRS 試乗】「もったいない」を上手に生かしたHV…諸星陽一

試乗記 国産車
スズキ スイフト ハイブリッドRS
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スズキのコンパクトカー、『スイフト』がフルモデルチェンジした。

日本では4代目となるスイフトだが、2004年に登場したモデルから世界中でスイフトの名前に統一されたことから、スズキとしてはこのモデルを3代目と位置づけている。新型スイフトはHEARTECT(ハーテクト)と命名された新しいプラットフォームを採用。そしてシリーズ初となるマイルドハイブリッドモデルを用意した。

試乗車は1.2リットル自然吸気エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデル。エンジンの最高出力は91馬力、最大トルクは118Nm。モーターは3.1馬力、50Nmとなっている。モーターのトルクに対し、出力が低いのは高回転を使わないから。モーターはあくまでもアシスト用という考え方であることがわかる。

走り出してまず感じるのは、シャシー性能の高さだ。駐車場から道路へ出てちょっとした段差を超えたときにボディがピシリともしない。全体にガッシリと引き締められている。これがボディを重くして固めまくったボディならまだしも、徹底した軽量化を図ったボディなのだから大したものだ。

そして、ビシッとした中立感を備えるステアリグフィールも好感度がある。電動パワステの性能も高いのだろうが、シャシーそのものの性能も高いのは間違いない。先日乗ったトヨタ『C-HR』も似たような中立感を実現していた。国産車が苦手だった部分をスイフトという小さなクルマで実現したところは多いに評価するべきだ。

パワーフィールは素直で扱いやすいもの。モーターアシストは弱めで介入感はほとんどない。アシストは発進後100km/hまで行われるが、最大でも30秒間という設定。もともとのエンジンの素性がいいので、減速時に無駄にしていたエネルギーを上手に使っているという印象。無理に電気に頼るのではない「もったいない」を上手に生かしている、いかにもスズキらしいものだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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