2016年9月にレクサス『GS』に追加された2リットルターボエンジン&新型8速AT採用モデルへの試乗が叶った。トヨタの進めるエンジンのダウンサイジング化の波はGSにもおよんできた。日本ではまだまだ気筒数の多いエンジン、排気量の大きなエンジンが高級という意識があるが、もう世界の流れは違う。ミッションを含めたパワーユニットの性能がよければ、気筒数や排気量に左右される問題ではない。レクサスというプレミアムブランドがそうなるのも、時代の流れとしては当たり前だろう。ところがこの2リットルターボエンジンと8速ATの組み合わせが意外といい。これまでのエンジンとミッションの組み合わせよりも、スッキリと軽快なフィーリングだ。低速からしっかりとトルクを発生しながら、加速していく。加速感そのものが強いわけではないが、よく回って気持ちがいい。発進からドンと強い加速を望むならハイブリッドがある。どうせ違うエンジンにするなら、これくらい思い切って性格の異なるエンジンがあったほうがいい。エントリーモデルらしいエンジンフィールが「GS200t」のよさといっていいのだが、そのエンジンフィールをさらによくしているのが8速のATだ。Dレンジのまま走ってもいいが、なんといってもMレンジでマニュアルシフトしたときの変速の鋭さが気持ちいい。GSはかくあるべき…という考えもあるだろう。用途によってパワーユニットが選べて当然…というのが私の考え。GS200tは賢く乗りたい若々しいGSという印象だ。■5つ星評価パッケージング:★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★諸星陽一|モータージャーナリスト自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
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