世界耐久選手権(WEC)の来季暫定カレンダーが22日に発表された。2017年シーズンも今季とほぼ同じ内容の全9戦によって構成され、ルマン24時間は6月17~18日、富士スピードウェイ戦は10月15日が決勝開催日となっている。2012年に発足した現在のWECは来季で6シーズン目。ポルシェ、アウディ、トヨタの激しいハイブリッド技術攻防が展開されているLMP1クラスを始め、激戦のLMP2クラスやLMGTE-Proクラス、LMGTE-Amクラスも魅力的で、年々、隆盛の度を高めているところだが、今季から1戦増えて全9戦と規模も拡大している。そして来季の暫定日程も今季とほぼ同じ内容を踏襲することとなった。■2017年WEC 暫定カレンダー第1戦 4月16日 シルバーストン(イギリス)第2戦 5月6日 スパ・フランコルシャン(ベルギー)第3戦 6月17~18日 ルマン24時間(フランス)第4戦 7月16日 ニュルブルクリンク(ドイツ)第5戦 9月3日 メキシコシティ(メキシコ)第6戦 9月16日 オースティン(アメリカ)第7戦 10月15日 富士(日本)第8戦 11月5日 上海(中国)第9戦 11月18日 サクヒール(バーレーン)※日付は現地での決勝開催予定日(日曜決勝でない場合もある)。ルマン以外は6時間レース。開幕前の3月24~25日には恒例のプロローグテストもあるが、会場がフランスのポールリカールからイタリアのモンツァにかわっている。さて、WECといえば中嶋一貴や小林可夢偉、アンドレ・ロッテラーら、日本のスーパーフォーミュラ(SF)と並行参戦するトップドライバーも多いのが特徴だが、その点でちょっと気がかりなのは、現段階で両シリーズの来季暫定日程が3レースも“クラッシュ”していることだ。現時点でSFと重複しているWECのレースは第1、4、8戦。SF(全7戦)の方から見た場合は、鈴鹿での開幕戦と最終戦、そして富士での第3戦が重なる格好となっている。暫定とはいえ、正式決定待ちの状態といえるWEC側の日程変更はおそらくもうない。SFのシリーズ主催団体JRPは、かねてより「極力(日本側で)調整を取りたい」意向を示しているが、現段階で3戦も重なっているとなると、すべてをクリアするのは大変そうだ。国内サーキット側の協力もあおぎつつ、なんとか並行参戦選手がどちらも全戦出場できる状況になることを期待したいところである。
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