今年で84回目を迎えている2016ルマン24時間レース。全体の折り返しとなる12時間を迎え、依然としてトヨタ勢が有利な展開でレースを進めている。ナイトセッションになると、上位争いをしていた陣営にもトラブルが続出。アウディは7号車と8号車がほぼ同じタイミングでガレージインし、フロント部分の修復作業を敢行。全体的に大きなタイムロスにはならなかったが、これまでトップ争いに絡んでいた8号車も周回遅れとなってしまった。さらに12時間を迎える直前に7号車がコース上でストップ。なんとかピットを目指しているが、さらなる修復作業が必要となりそうだ。またレース前半はトップを快走していた1号車ポルシェは8時間を過ぎたところでガレージイン。マシンを分解し大掛かりな修復作業に。約45分ほどで再びコースに復帰するが、すぐにパワーが出ないような症状に見舞われ、再びピットイン。諦めずに修復作業を行っているが完全に優勝争いから脱落してしまった。序盤から手強いライバルだったマシンが相次いで脱落。トヨタ勢とっては楽な展開になるかと思われたが、予選ポールポジションを獲得した2号車ポルシェがまだ同一周回で食い下がっている。トヨタ勢は前半からライバルより1周多いスティントで回す作戦を敢行。その効果が出始めており、特に6号車は常にトップを堅持できている状態にある。しかし、同一周回であるため、少しのトラブルやアクシデントですぐ入れ替わってしまう間隔だ。さらに、ノートラブルで順調にきているトヨタ勢にとっても、ここからが正念場となる。実際に、トップを快走し突然のトラブルでリタイアを喫した2年前も、12時間を経過し後半戦に入ったところで発生した。悲願の初優勝へ、トヨタ勢にとってはまだまだ気が抜けない戦いが続いている。そんな中、11時間40分を経過したところで6号車が13回目のピットインをしマイク・コンウェイから小林可夢偉に交替。小林は、レース前半でも1号車とのトップ争いで突破口を作るファステストラップを記録。今回も2号車とのトップ争いという勝負どころでステアリングを握ることになった。ナイトセッションでどんな走りを見せるのか、目が離せない。またLMP2はNo.36シグナテック・アルピーヌがトップ。LMGTE-ProはNo.82フェラーリ『488GTE』、LMGTE-AmはNo.88アブダビ・プロトン・レーシングのポルシェ『911RSR』がトップを快走している。2016ルマン24時間レース 12時間経過時点:順位1.#6トヨタ(185周)2.#2ポルシェ(+45秒)3.#5トヨタ(+1分41秒)4.#8アウディ(+2周遅れ)5.#13レベリオン(9周遅れ)6.#7アウディ(10周遅れ)
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