【MINI クーパー コンバーチブル 試乗】家族持ちでもOKな、“使える”オープンカー…諸星陽一

試乗記 輸入車
MINI コンバーチブル クーパー
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ニュージェネレーション・ミニのオープンモデルのなかで最もベーシックなモデルとなるのが「クーパー」。

搭載されるエンジンは1.5リットルの3気筒ターボで、136馬力/220Nmのパワー&トルクスペックを誇る。この3気筒エンジンはクローズドボディのミニにも搭載されている。ミニには4気筒モデルもあるため、この3気筒は少しでもパワーを欲しがる方には役不足、少しでも快適性を求める方にももの足りなさを感じるだろう。しかし、上をみたらキリがない。私はこの3気筒エンジンはミニというクルマとのマッチングがいいと思っている。クルマは速けりゃいいってもんじゃない。

クラシックミニもスポーティなクーパーシリーズが存在し、それこそが「ミニ」の真骨頂と言う人もいるが、私はよりベーシックであればあるほどミニらしいと思っている。とはいえ、6速ATとの組み合わせで走りは意外なほどキビキビしている。試乗車はオプションのドライビング・モードを装備していたので、スポーツを選んでやればさらに走りはキビキビしてくれる。

試乗車の装着タイヤはダンロップのスポーツマックスRT、サイズは205/45R17でランフラットタイプとなるため、乗り心地は若干硬め。グリップ感は強く、ミニらしいゴーカートフィーリングもしっかりともっている。エンジンのパワーを使い切るようにしつつ走っていると、「これがミニの味わい方だよなあ」という気分にひたれる。

ニュージェネレーションになってからミニはボディサイズを大きくし続け、この3代目になってからはとくに大きさを感じる。大きくなったことで得られたユーティリティ性能はコンバーチブルになっても変わらない。リヤシートもちょっと背筋が伸びるような姿勢になるが大人でも乗れる。トランク容量は先代よりも25%アップ、ソフトトップオープン時でも160リットル、クローズド時なら215リットルの容量を確保。トランクスルーも装備している。

完全電動開閉式のソフトトップは、30km/hまでなら走行中も開閉可能。開閉に必要な時間は18秒と短い。トップは途中まで開けてサンルーフのような使い方もできるようになっている。また、トップを開けた際に、トランクリッドの跳ね上げ角度が稼げなくなるのを防ぐために、トップ全開時にトップを手動で前方に動かしトランクリッド跳ね上げ角度を稼ぐことも可能。

ミニのコンバーチブルはじつは、けっこう実用性が高いフィニッシュになっていた。オープンカーというと、いろいろなことを犠牲にして乗るクルマだと思われがちだが、ミニについてはそうではなかった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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