アウディジャパンは3月25日、アウディ『A7スポーツバック 3.0 TFSI クワトロ』などの燃料および冷却装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、『A6 3.0 TFSI クワトロ』『A6アバント 3.0 TFSI クワトロ』『A6アバント 3.0 TFSI クワトロ エアサス』『A7スポーツバック 3.0 TFSI クワトロ』『A8 3.0 TFSI クワトロ』『Q7 3.0 TFSI クワトロ エアサス』『Q7 3.0 TFSI クワトロ』『S5カブリオレ』『S4』『S4アバント』『S5』『S5スポーツバック』の12車種で、2011年5月6日から2012年4月3日に輸入された1944台。
燃料装置において、燃料パイプとインジェクタ構成部品の製造時の公差により、燃料パイプとインジェクタを適正に取り付けられないものがある。そのため、使用過程において取付部に隙間が生じて燃料が漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
またサーモスタットの内部部品の材質が不適切なため、使用過程において腐食するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、最悪の場合、サーモスタットが開かなくなり、冷却水が冷却されず、オーバーヒートになるおそれがある。
改善措置として、燃料装置については、全車両、燃料パイプおよびインジェクタのスペーサーリングを対策品に交換し、インジェクタのOリングおよびサポートエレメントを新品に交換する。
冷却装置については、全車両、サーモスタットを点検し、不具合品の場合は対策品に交換する。
不具合および事故は発生していない。本国からの情報により発見した。