【ホンダ S660 プロトタイプ 公開】あえて「ターボのリリーフ音」を残す

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ホンダ S660 プロトタイプ
  • ホンダ S660 プロトタイプ
  • ホンダ S660 プロトタイプ 電動バックウインドウ
  • ホンダ S660 プロトタイプ 横から
  • ホンダ S660 プロトタイプ 運転席

ホンダが2月14日に初公開した軽自動車スポーツ『S660』の量産プロトタイプに同日、北海道鷹栖町の同社プルービンググラウンドで助手席に同乗試乗した。

冬の北海道ならではの圧雪路とマイナス6度という氷点下の世界でのミニオープンの走行は、寒さを忘れさせる快感だった。S660のエンジン配置はスポーツカーの常道であるミッドシップ。加速するに連れ、小気味よいエンジン音が背面から上がってくる。

室内の背面には幅40cmほどの小窓(バックウインドウ)が開けられており、運転席からは電動で開閉できる。小窓を明けると風の流れと、チューニングしたサウンドがより大きくなった。加減速を繰り返す運転のシーンでは、エンジン音とともに「プシッ」という聞き慣れない音が頻繁に聞こえてくる。開発担当のドライバーさんに尋ねると、「過給圧のリリーフ音」だという。

踏み込んだアクセルを緩めると、ターボチャージャーは高まった圧力をバルブを通じて開放する。「プシッ」は、その時のサウンドなのだ。通常のターボ車では消音処理を施すのだが、「あえて残す」ことになったという。マシンとの一体感が感じられる不思議な効果音だった。

《池原照雄》

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