ハーレーダビッドソンジャパンは、ニューモデル『STREET750(ストリート750)』の発売を前に、プレス向け試乗会を2月3日に開催した。跨ってまず感じるのは、コンパクトなライディングポジションだ。
ハーレーダビッドソンといえば、アメリカ人の体格に合わせた大柄な車体であったり、カスタムモデルではステップまで足が届くのがやっといった「フォワードコントロール」を採用するなど、手強いバイクといった印象が少なからずあったが、ストリート750は軽くて、取り回しにも手こずらない。
グリップは両腕を伸ばしたところにあるし、「ミッドコントロール」と呼ばれるステップもちょうどいい位置。これなら体格を選ばない。女性や小柄な人にも「ちょうどいい」「ジャストサイズ」なハーレーダビッドソンだ。
低重心にこだわった車体が、軽快に動くのも特徴。切れ角の大きなハンドルバーによって、市街地での細かいターンや素速い動きでも高い安定性と操縦性を実現している。
そして、ハーレーダビッドソン伝統のVツインをそのままに水冷化し、750ccの排気量、SOHC4バルブにした新作エンジンがまたいい。低中回転域で力強く、街乗りで扱いやすい。ミッションは6速まであり、ハイスピードでのクルージングもお手のものだ。
普段はアーバンライフの相棒として、休日はツーリングに。そんなオートバイライフが見えてきた。
■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
快適度:★★★
タンデム:★★★
オススメ度:★★★★★
青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在、多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。