【マツダ デミオ 試乗】 XD、素の状態は能ある鷹、隠れた実力と魅力が随所に…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ・デミオ XD
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最新パワーユニットの1.5リットルディーゼルターボ搭載車のうち、もっとも基準となるのが「XD」だ。試乗車は6速AT車で、オプションのLEDヘッドランプ、車線逸脱警報システムなどの“セーフティパッケージ”が装着済みだった。

このグレードで注目すべきは、タイヤが15インチ(XD系の他のグレードは16インチ)になること。カタログの諸元表上でわかるのは、最小回転半径が、ガソリン車と同じXD系では唯一4.7m(他は4.9m)だということ。コンパクトカーは自ずと狭い場所で取り回す機会も多いだろうから、これはありがたい。

185/65R15 88S(ヨコハマ BluEarth-A・日本製)タイヤ+15×5.5Jサイズのアルミホイールを履く足回りは、やはり16インチとの違いを感じる。山道で攻め込むと絶対的なグリップ力など、16インチに分があることはわかる。が、路面の段差を通過した際のショック(音と振動)は明らかに16インチより小さく、その意味で快適性の高さが特徴だ。より実用重視で選びたい…というならコチラ。走行中のエンジン振動と騒音の低さと、このタイヤの静粛性の高さの相乗効果で、快適性は高い。

“インディゴブラック”の布シートはプレーンな雰囲気。もちろん運転席にはラチェットレバー式のシートリフターが備わり、機能に不満はない。内装の加飾類はシルバー、インパネ/コンソールサイド部のデコレーションパネルはグロスブラックと、“普通さ”が持ち味のグレードといったところか。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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