東急など3社、8月から渋谷駅ビル東棟工事に本格着手

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宮益坂方面から望む東棟のイメージ。渋谷エリアでは最も高いビルになる。左端に見えるのは渋谷ヒカリエ。
  • 宮益坂方面から望む東棟のイメージ。渋谷エリアでは最も高いビルになる。左端に見えるのは渋谷ヒカリエ。
  • 渋谷駅街区開発計画の位置図。東棟の工事が8月から本格的に始まる。
  • 渋谷ヒカリエから見たJR渋谷駅の東側。旧ビル(東急百貨店東横線東館)の解体工事が進められている。

JR東日本と東京急行電鉄(東急)、東京地下鉄(東京メトロ)の3社は7月17日、「渋谷駅街区開発計画I期(東棟)」の工事について、8月から本格的に着手すると発表した。

渋谷駅(東京都渋谷区)とその周辺域では大規模な再開発に向け、旧ビルの解体などの準備が進められている。東京都は2013年6月17日、渋谷駅地区駅街区開発計画など3事業について、都市再生特別措置法に基づく都市再生特別地区の都市計画を決定。このうち渋谷駅地区駅街区開発計画は3社が事業主体となり、現在のJR渋谷駅の上方空間と東西両側に東・中央・西3棟のビルを設ける

8月から工事が本格化する東棟は、JR渋谷駅の東側に設けられる高さ約230m(地上46階・地下7階)の高層ビル。渋谷エリアでは最も高いビルになる。延床面積は約17万4000平方mで、高層部にオフィス機能、中低層部には大規模商業施設を設ける。

設計は日建設計と東急設計コンサルタント、ジェイアール東日本建築設計事務所、メトロ開発の4社による渋谷駅周辺整備計画共同企業体で、デザインアーキテクトは日建設計と隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所が担当。東急建設と大成建設による渋谷駅街区東棟新築工事共同企業体が施工する。

I期の予定工期は2014年度から2019年度まで。中央・西棟のII期を含む全体の完成は2027年度を予定している。3社はI期の本格着手について「2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時には名実ともに街のシンボルタワーとなり、渋谷の発展を加速させます」としている。

《草町義和》

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