懐かしの80's & 90'sスポーツカーで峠に挑み、制覇する快感…頭文字D ARCADE STAGE 8 インフィニティ

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頭文字D 8 インフィニティ
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『頭文字D』の世界観を盛り込んだアミューズメント施設向けレースゲーム「頭文字D ARCADE STAGE 8 インフィニティ」。作中の峠を網羅し、登場車種も踏襲。さらに日産『GT-R NISMO』などプラスアルファも収録し、リアリティにこだわったというこのゲームを体験した。

ガソリン価格の高騰が続く昨今、その中で「趣味的にクルマに乗る」ことはなかなか難しい。しかし、クルマ好きであれば、思いっきりスポーツ走行を楽しみたいと少なからず思うだろう。子供の頃を思い出せば、クルマに乗れない分ゲームセンターに通い、バーチャルの世界でハンドルを握り、欲求を満たしていた人は多いはずだ。

このゲームを体験してみると、クルマ選びから面白い。原作登場車種であるということと、“実車”という点が、選ぶ気持ちを盛り上げてくれる。AE86『スプリンター トレノ』『カローラ レビン』に加え、R32型の日産『スカイライン GT-R』、FD型のマツダ『RX-7』…ある意味日本車がもっとも勢いに乗っていたころのマシンがきら星のごとく登場する。ゲームとはいえ、かつて思い憧れたマシンのステアリングを握れるというだけでも心が躍るというものだ。

そして何より魅力的に思えたのが、実在の峠を模したコースであるということ。昨今のゲームでは、実在のサーキットが収録されているが、その場所は現実世界でも特別。しかし、誰もが普通に走れる峠をコースとしたことにより、他のゲームにはない親近感がわき、没頭させてくれる。

実車をサンプリングしたエンジン音も、頭文字Dの世界に引き込んでくれる要素のひとつだ。RB26DETTの迫力あふれる排気音、あの4A-GEのオーガニックなサウンド、FA20のフラット4ならではの乾いた音…、実車を体験したことのある人ならば「ああこの音だ」という感慨に包まれる。実際に走らせてみると、「もっと上手く走るにはどうしたらよいか」、「次のコーナーはこうしてみよう」など、実際のドライビングとなんら変わらない思考が頭の中を巡っているのだ。サーキットのような広いコースではなく、路側にガードレールや崖が迫るなかでのドライビングを強いられるので緊張感は相当なものだが、ヒットすることなく上手くクリアできたときの達成感はこのゲームならではの快感と言える。

体験後に残ったのは、「ゲームをプレイした」というより「クルマを運転した」という感覚。頭文字Dの世界の中ではあるが、峠で走ることの楽しみを与えてくれるものだった。

《阿部哲也》

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