トップカテゴリーのLMP1クラスはトヨタ『TS040ハイブリッド』7号車(アレクサンダー・ブルツ)が依然トップを快走。
2位にはアウディ『R18 e-tronクワトロ』2号車(マルセル・ ファスラー)が、それから1周遅れで同じくアウディ1号車(マルク・ジェネ)が付ける。4位にはポルシェ『919ハイブリッド』20号車(マーク・ウェバー)、5位には序盤でピットの修理を強いられたポルシェ14号車(マルク・ジェニ)という構図に変化はない。6位にはレベリオン・レーシングの『レベリオン R-One/トヨタ』。ステアリングを握るのは元F1ドライバーで最近はルマンの常連ともなっているニック・ハイドフェルド。
LMP2 クラスの争いも熾烈だ。クラストップはOAKレーシング『リジェJS P2/HPD(ホンダ)』で、総合でも7位に付ける健闘。前を走るLMP1マシンのレベリオン R-One/トヨタと比べても1ラップダウンに過ぎず、スピードに遜色ない。続いてレースパフォーマンスの『オレカ03R/ジャッド』、ティリエ by TDS レーシングの『リジェJS P2』、シグナテック『アルピーヌ A450b/日産』。
トヨタ/アウディ/ポルシェ以外の非ワークス系LMPマシンの多くは、日産やホンダからエンジンの供給を受けており、その戦いも興味深い。リジェやジャッドなど、かつてのF1を知る者にとっては懐かしいネーミングも今年のルマンには多く目に付く。
GTカテゴリーはアストンマーチン『ヴァンテージ V8』が強さを見せている。GTE Proクラス、GTE Amクラスともにフェラーリ『458 イタリア』やポルシェ『911 RSR』などを押さえてクラス首位をひた走る。とくにストレートスピードの伸びはLMP2マシン並み。また、今回ニューマシン『コルベット C7.R』を投入したコルベットはProクラスでトップから40秒差の3位という好位置だ。