米国の自動車大手、フォードモーターは4月17日、米国で開幕したニューヨークモーターショー14に合わせて、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディングの86階に、新型フォード『マスタング コンバーチブル』を展示した。
エンパイア・ステート・ビルディングは、ニューヨークのマンハッタンにそびえ立つ高層ビル。地上102階、高さは381m。マンハッタンの摩天楼を象徴する存在と知られる。
今回、フォードモーターは、このエンパイア・ステート・ビルディングの86階に、新型フォード マスタング コンバーチブルを展示。これはマスタングの誕生50周年を祝うイベントの一環で、50年前にデビューした初代マスタングの特別イベントを再現したもの。
1964年、フォードモーターは初代マスタングをニューヨークで発表。翌年の1965年、エンパイア・ステート・ビルディングの最上部に位置するスカイデッキに、初代マスタングコンバーチブルのプロトタイプを展示した。当時、エレベーターのスペースの関係で、車体を3つに切断して運んだというエピソードも。
フォードモーターは今回も、新型マスタング コンバーチブルをフレーム、ボディパネル、フロントエンド、リアエンドなどの部品に分解した上で、エンパイア・ステート・ビルディングのエレベーターに載せ、地上86階へ移動。フォードモーターのエンジニアが現場で6時間以内に完成車状態へ組み立て、展示を行った。
北米フォードのデザイン部門のマネージャー、ジョージ・サムルスキー氏は、「エンパイア・ステート・ビルディングは高すぎるため、クレーンで吊り上げるのは無理。また、スカイデッキは非常に狭く、ヘリコプターによる輸送も不可能だった」とコメントしている。