13日、鈴鹿で開催されているスーパーフォーミュラ開幕戦のサポートレース「全日本F3選手権」の第2戦決勝で、新人の三浦愛がNクラス初優勝を達成した。これは日本のF3シーンにおける女性選手初のクラス優勝とのことである。
前日の第1戦決勝でNクラス3位となった三浦は、この日、久保凛太郎や小泉洋史らとの熾烈な戦いを経て、クラストップでチェッカー。出走15台中、旧型マシン+指定ワンメイクエンジンの対象車6台から成るNクラスで初優勝を飾った(全体9位)。「夢はF1。憧れの選手はフェルナンド・アロンソ(05&06年F1チャンピオン)、女性選手ではダニカ・パトリック(08年インディジャパン優勝者)」と言う24歳の三浦は、これが四輪レースでの自身初優勝でもあるそうだ。
「昨日ミスが多かったところも少しずつ改善できて、自分としては安定した走りができたと思います。F3にデビューしてクラス3位~優勝と、流れが良すぎてちょっと恐いくらいですけど、まだまだやること(課題)はたくさんあるので、この結果に満足せず次も頑張っていきたいです」と三浦は喜びを語っている。次のもてぎ大会は土日で3レース実施予定だが、より過酷となることが予想される体力面についても「女性だから、とは思われたくないので、しっかりトレーニングをして臨みたいです」との抱負を話した。
なお、第2戦総合部門(全体)の優勝は高星明誠。前日に最終周逆転でデビューウインを成し遂げた山下健太は、ポールからのスタートに出遅れ、最終的に3位だった。2位は勝田貴元で、総合の表彰台は前日と同じ顔ぶれ(第1戦は2位高星、3位勝田)。彼ら3人がチャンピオン争いの中核となっていくことが予想される内容の開幕大会だった。
全日本F3選手権の次大会/第3~5戦は5月10~11日にツインリンクもてぎで開催される(今季は全6大会13レースの予定)。