【日産 ティアナ 試乗】ホッとする瞬間を与えてくれる落ち着いた空気感…諸星陽一

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【日産 ティアナ 試乗】ホッとする瞬間を与えてくれる落ち着いた空気感…諸星陽一
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『ティアナ』は日産の大型FFセダンで、グローバルに販売されている。新型は3代目にあたり、日本では2.5リットルの自然吸気エンジンのみが搭載されている。

先代からのもっとも大きな変化は、エンジンがV6から直4に変更されたことだろう。気筒数が減ることに対して、チープ感が高まったと思う人もいるようだが、私はそうは思わない。大切なのは、搭載されたエンジンそのものが持っている素質であり、シリンダーの数じゃあない。そうした意味で、ティアナに搭載されたQR25DEの仕上がりはいい。

レギュラーガソリン仕様で最高出力は173馬力、低回転からしっかりとしたトルクを発生し、発進加速も中間加速もスムーズで気持ちいいフィーリング。

このスムーズさを生み出している要因はエンジンだけでなく、CVTのミッションを採用したことにもある。シームレスな変速を可能にするCVTのおかげで、全体としてスムーズな加速感を実現している。スポーティさを求める意見としてパドルシフトなどによるマニュアル可能化を求める声も伝わってくるが、私はCVTを分割し疑似マニュアル化する方向にはどうしても納得がいかない。せっかくのCVTのよさを否定してしまうことになりかねないからだ。

新型のプラットフォームは基本的に先代と同様だが、リヤサスペションを刷新したシャシーを採用している。リヤサスペションは形式こそマルチリンクと聞き慣れたものだが、従来のマルチリンクとは違ったもので、受動的ではあるがリヤタイヤの向きを変え、コーナリングを安定させる。

さらにコーナリング中に内側2輪にブレーキをかけて車両の安定化を高めるアクティブトレースコントロールによって、コーナリングの安定性は高められている。この効果ははっきりと現れていて、とくに回転半径の大きな高速コーナーなどではバツグンの安定性を示してくれる。

乗り心地はよく、静粛性も高い。クルマに乗って、走り出すとスッと発進し、そのまま静かにフラットに加速して定常走行に入る。この感覚は疲れたあとにドライブするクルマとしては最高のフィーリング。仕事が終わっての帰宅時、出張から帰って来て空港からの道のり、などにひとりでクルマに乗り込み動かしたときにホッとする安心感を生み出してくれるのがティアナだ。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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