試乗車は『N-WGN』の標準車に設定される「Gターボパッケージ」という仕様。外観ではブレードシルバー塗装の14インチ専用アルミホイールを装着し、フロントグリルも中央に通風口が開いた専用デザインとなる。シティブレーキアクティブシステムを含む“あんしんパッケージ”は標準装備だ。標準車のターボということで、足回りも強化されている。フロントスタビライザー追加、フロントブレーキもベンチレーテッドディスクとなる。これらのスペックの差は明らかで、14インチタイヤながら、芯のある挙動が基本。そのうえで『N-WGN』の美点である、路面からの小さな入力にもしっかり動くダンパーと、適度な反力、操舵力が安心のステアリングフィールも味わえる。もちろん3気筒ターボエンジンは、ここぞという場面でパンチの効いたパワーを発揮する。とはいえインパネ右下の“ECONスイッチ”をONにした状態でも、実用上十分な性能を発揮しながら、効率的な走りも実現してくれた。運転席座面クッションは、もう少し長時間ドライブ向きでもいいように感じた。けれど全体としては登録車から軽自動車に乗り替えたユーザーでも不満を感じない実用車…といったところ。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
ホンダ『N-WGN』一部改良、「ファッションスタイル」と「BLACK STYLE」登場…157万6300円から 2025年9月25日 ホンダは9月25日、軽自動車『N-WGN(エヌワゴン)』を一部改良…