米国の自動車最大手、GMのシボレーブランドは1月5日、米国ラスベガスで開幕したCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)14において、2015年モデルの新型『コルベット』に、「パフォーマンス・データ・レコーダー」を設定する発表した。
毎年1月に行われるCESには、世界中から家電、コンピューター、オーディオメーカーなどが参加。新製品や最新テクノロジーを披露する世界最大規模の見本市として知られる。
このパフォーマンス・データ・レコーダーは、サーキットなどで、新型コルベットの高性能を本格的に引き出し、運転技術を向上させたい顧客のために、純正オプションで提供されるシステム。シボレーによると、ビデオやオーディオを統合したシステムであると同時に、モータースポーツ技術を反映させたテレメトリー記録装置が、自動車メーカー初だという。
その開発には、英国の老舗エンジンメーカーで、モータースポーツで数々の栄光を刻んできたコスワースが参画。コスワースは、コルベットのレーシングチームにデータロガーやテレメトリーシステムを提供しており、そのノウハウが市販車用のパフォーマンス・データ・レコーダーに生かされた。
パフォーマンス・データ・レコーダーでは、コスワースの専用ソフトウェアを使って、ドライビングデータのアップロードが可能。ドライバーは自分の走行データを見ることで、運転技術の向上やラップタイムの短縮を図ることが見込める。
また、車両前部のカメラによって収められた高画質のビデオ映像を停車中、ダッシュボードのモニターに映し出すことも可能。この映像をパソコンにダウンロードし、ソーシャルメディアでシェアすることもできる。