米国の大手調査会社、J.D.パワー・アンド・アソシエイツは11月28日、インド自動車初期品質調査(IQS)の結果を明らかにした。調査は今回が17回目。インド国内において、2012年11月から2013年7月の間に新車を購入したユーザーが対象だ。購入してから2-6か月が経過した時点で、愛車の品質について尋ねている。調査は2013年5-9月にかけて、インド国内25都市で実施。質問項目は、エンジン&トランスミッション、外装、走行性能、操作性、内装、オーディオ&ナビゲーションなど8カテゴリー。17メーカーの74モデルに乗るインドの9070名以上のユーザーから回答を得た。調査結果は、100台当たりの不具合件数を示すPPといいう単位を使用。このPP数値が低いほど、初期品質が高いことを意味する。9カテゴリーの上位2-3車の結果は以下の通り。エントリーコンパクトカー1:マルチスズキ・アルト800(136PP)2:ヒュンダイEON(176PP)3:タタ・ナノ(193PP)コンパクトカー1:ヒュンダイ・サントロ(83PP)2:マルチスズキ・Aスター(84PP)3:マルチスズキ・エスティロ(85PP)アッパーコンパクトカー1:ホンダ・ブリオ(47PP)2:日産マーチ(82PP)3:マルチスズキ・スプラッシュ(103PP)プレミアムコンパクトカー1:マルチスズキ・スイフト(77PP)2:フォルクスワーゲン・ポロ(92PP)3:ヒュンダイi20(116PP)エントリーミッドサイズカー1:ホンダ・アメイズ(96PP)2:マルチスズキ・スイフトDZire(110PP)3:トヨタ・エティオス(115PP)ミッドサイズカー1:ホンダ・シティ(39PP)2:フォルクスワーゲン・ヴェント(73PP)3:シュコダ・ラピッド(76PP)プレミアムミッドサイズカー1:トヨタ・カローラ・アルティス(45PP)2:シボレー・クルーズ(48PP)3:ヒュンダイ・エラントラ(84PP)MUV/MPV1:トヨタ・イノーバ(110PP)2:マルチスズキ・エルティガ(115PP)2:マヒンドラ・Xylo(117PP)SUV1:トヨタ・フォーチュナー(53PP)2:ルノー・ダスター(105PP)3:マヒンドラ・スコーピオ(117PP)インドで最大シェアを誇るスズキの現地法人、マルチスズキが、エントリーコンパクトカーとプレミアムコンパクトカーの2部門で首位。これを上回ったのが、トヨタとホンダで、3部門ずつで首位を獲得。トヨタは、プレミアムミッドサイズカー、MUV/MPV、SUV。ホンダは、アッパーコンパクトカー、エントリーミッドサイズカー、ミッドサイズカーとなる。とくにホンダのミッドサイズカー部門の『シティ』は、不具合件数を示すPP値が39と、調査結果に名前の挙がった車種で最低。同車は、インドで新型が発表されたばかりだ。