米国の自動車大手、フォードモーターは11月15日、清涼飲料の世界大手、コカコーラ社が開発した植物由来のペットボトル素材を、自動車の内装材として採用すると発表した。
コカコーラ社が開発した植物由来のペットボトル素材は、「プラントボトル・テクノロジー」と命名。このプラントボトル・テクノロジーを、フォードモーターはフォードブランドの主力セダン、『フュージョン』のプラグインハイブリッド車(PHV)、『フュージョン・エナジー』の研究開発車両の内装に導入した。
具体的には、シートクッション、シートの背もたれ、ヘッドレスト、ドアパネル内部、天井などに、このペットボトル素材を使用。両社によると、プラントボトル・テクノロジーのファブリック素材は、最大で30%が植物由来の原料。残りの70%には、使用済みペットボトルのリサイクル分も含まれるという。
フォードモーターは、米国で販売するフォード車の多くにプラントボトル素材を導入すれば、6000バレル(約95万4000リットル)の石油が節約できると試算。11月19日に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー13では、このフュージョン・エナジーの研究開発車両を初公開する。
フォードモーターのジョン・ビエラ氏は、「プラントボトル・テクノロジーをPHVに使うことにより、フォードとコカコーラは石油資源に代わる素材の可能性を、広くアピールすることができる」と述べている。