【池原照雄の単眼複眼】軽3強時代を予感させるホンダの「N」第4弾

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ホンダ・ N-WGN
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◆最激戦セグメントに満を持して投入

軽自動車で攻勢をかけるホンダが11月22日にNシリーズの第4弾となる『N-WGN』を発売する。軽自動車で最も市場の大きい「ハイトワゴン」セグメントであり、このモデルの登場でシェア争いが一段と激化するのは必至。来年には軽市場で今の2強体制が崩れ、3強時代の到来を予感させる。

軽はハイトワゴン、それより全高を高めた「スーパーハイトワゴン」、逆に全高が低い2ボックス(セダンタイプ)に大別される。ハイトワゴンは軽市場全体の33%程度と最も大きなボリュームを占め、2012年度には約65万台が売れた。このジャンルの元祖といってよいスズキの『ワゴンR』やダイハツ工業の『ムーヴ』などが属する激戦区でもある。

11年11月に発売した『N BOX』から軽の商品テコ入れを本格化させたホンダは、その後の『N BOX+』、『N-ONE』でも成功を収めている。スーパーハイトのN BOXシリーズは13年度上期(4-9月)の軽市場でベストセラーとなり、勢いを保っている。

◆高い質感と安全装備の充実

軽市場の「ど真ん中」のジャンルでもあるハイトワゴンにはN-ONEも属するが、このモデルはスタイルに振っており、室内空間の広さなどを求めるユーザーまで取り込むのは難しい。ワゴンRなどに対抗してきたのはNシリーズ以前の『ライフ』であり、商品力ではパンチに欠けていた。

N-WGNは、ライフの後継として満を持しての投入となる。東京モーターショーの出品車両としてこのモデルの内覧や写真撮影の機会があり、軽にしては大きく見えるふっくらした外観デザインや内外装の高い質感がとくに印象的だった。

現時点で公開されている情報は限定的だが、安全面の装備も充実させる。サイドカーテンなど6個のエアバッグや『フィット』にオプション採用して人気の自動ブレーキ「シティブレーキアクティブシステム」が設定される。

◆消える(?)3割シェアのメーカー

ホンダは、登録車からのダウンサイジングユーザーを掴むには安全性能の充実が重要と見ており、恐らくこの6エアバッグやシティブレーキは大半のグレードに標準装備されるのであろう。価格や燃費性能は未公表だが、総合力から、ムーヴなどこのセグメントの先行モデルにとって強力なラインバルになるのは間違いなさそうだ。

13年度上期の軽シェア争いは、ダイハツ31.4%、スズキ29.6%、ホンダ18.4%、日産8.7%―の順で、1990年代末からの2強状態が続いている。N-WGNの戦線加入によって、ホンダはその2強体制にクサビを打ち込むに十分な商品を揃える。

来年初めには日産自動車・三菱自動車連合が第2弾となるスーパーハイトを投入することもあり、あと半年もすれば恐らく単独で3割のシェアをもつメーカーは消えるだろう。今の2強にホンダを加えた3社が20%台で攻防を続ける構図が見えてくる。
《池原照雄》

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