【スズキ スペーシア 発表】ライン装着ナビはLinux採用の“完全メカレス”仕様

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スペーシアにライン装着ナビとして用意された「スマートフォン連携ナビゲーション」
  • スペーシアにライン装着ナビとして用意された「スマートフォン連携ナビゲーション」
  • 採用された「マップルナビ」によるナビゲーション画面。写真はルート案内中のもの
  • 「マップルナビ」に収録されている『おでかけBank』のメインメニュー
  • Bluetoothは最大5台まで登録でき、ハンズフリー通話だけでなくAVプロファイルにも対応する
  • 「マップルナビ」のウリのひとつともなっている周辺スポットガイド機能
  • ナビ装着車に標準で装備されるステアリングリモコン。電話の着信にも対応する
  • 本体右下にはナビデータを収録するマイクロSDカードを収めるスロットが用意されている
  • 200種類以上ものアプリと連携して目的地設定ができるNaviconにも対応

スズキの軽トールワゴン『スペーシア』に準備されたライン装着ナビは、CDドライブを搭載しない“完全メカレス”スマホ連携ナビとして登場した。しかも装着車の搭載コストはバックカメラ付きで7万3500円!その実力を、公道走行を通してチェックしてみた。まずは概要から。

ダッシュボードに収められていたナビシステムは緩やかなカーブを描くデザインを持つスペーシア専用設計。モニターは6.2型VGAで、感圧式タッチパネル機能を備える。このタッチパネル機能はスマホでもお馴染みの“ピンチイン/アウト”に対応し、当然ながらフリック操作も可能。本体右側には電源スイッチを兼ねたボリュームスイッチがあり、上からハード側の機能設定を行う「MENU」ボタン、AV/NAVIの切り替えスイッチ、ボリュームを挟んでスマホ内アプリが利用可能になる「APP」スイッチが並ぶ。その下にあるAV入力端子はミニプラグ型に対応。ナビデータはマイクロSDカードに収録され、最下段のスロットに収納する。

冒頭でも述べたように、本システムにはCDやDVDが再生できるディスクドライブは搭載していない“完全メカレス設計”。開発を担当した四輪電装設計部第一課 荒木勇樹氏によれば「少々勇気ある決断だったが、CDやDVDを希望するユーザーはディーラーOPで対応できる」と判断し、「バックカメラ付きで7万円(税込みでは7万3500円)で手に入れられる身近なカーナビ」を目指したのだという。AV機能としてはワンセグチューナーやFM/AMチューナーを内蔵し、USB端子を介した音楽再生も可能としている。また、新たな試みとしてクラリオンの『SmartAccess』が利用できるスマホ連携を実現。より感度の高いユーザーに使ってもらえるナビシステムとした。

ナビソフトは昭文社の「マップルナビ」を採用。旅行ガイドブックでお馴染みの「まっぷるマガジン」など約130冊分の情報を収録し、季節情報や出掛けた先のお土産情報アドバイスなど、ドライブに出掛けた時に役立つ情報が満載されている。なかでも現在地付近の名所などが自動的に表示されるマップルナビならではの機能をこのシステムにも搭載。メモリーナビらしいサクサクとした動作感も体感できる。クラリオン製市販ナビNX502がベースとはなっているものの、本体のOSはリナックスを採用。そのため、開発そのものは「大半が一からのスタートとなった(荒木氏)」という。測位はGPSを基本に、ジャイロセンサーと車速センサーも併用。GPSだけで測位するNX502とはこの辺りも大きく違っている。

スマホ連携は、Bluetoothによるものと、アプリを利用する2タイプを用意する。Bluetoothは携帯電話としてのハンズフリー通話やBluetoothオーディオが楽しめ、アプリはiOSとアンドロイドの両方に対応。アプリは、『SmartAccess』に対応する天気予報やニュース、インターネットラジオが利用できるほか、TwitterやFacebookのSNSも楽しめる。代表的なアプリとして、インターネットラジオ系として「Tuneln Radio」「musics Chef」、動画系として「PVSTAR+」、ニュース系として「News4car」などがある。

《会田肇》

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