【ボルボ V40 試乗】力強いエンジンとシャープなハンドリング …諸星陽一

試乗記 輸入車
【ボルボ V40 試乗】力強いエンジンとシャープなハンドリング …諸星陽一
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ボルボがコンパクトカーの『V40』をフルモデルチェンジした。Cセグメントなどと呼ばれるこのクラスは、フォルクスワーゲンの『ゴルフ』をはじめベンツ『Aクラス』、BMW『1シリーズ』などがひしめき合う。

新型V40は4370mmの全長に対し、1785mmの全幅を持つ。全高は1440mmだ。4370mmという全長は現行『カローラ』とほぼ同じ。しかし1785mmの全幅は、なんとR34『GT-R』と同じ。世界的にはコンパクトカーだが、日本基準ではコンパクトではない。

搭載されるエンジンは1.6リットルの直4ターボ。最高出力は180馬力と、リッターあたり100馬力を軽く超えるスペック。最大トルクは240Nmで、1600回転から発生し5000回転までフラットな特性。ミッションはデュアルクラッチの6速ATだ。

スペック上の最大トルクは1600回転からだが、実際に乗っているときには2000回転あたりでトルクがピークに達している印象。ターボの過給によりトルクが盛り上がる感覚を味わったのは久しぶりかもしれない。五感を刺激するエンジンフィールは気持ちいい。

デュアルクラッチ式のミッションは、ストレスもショックもなくキッチリとしたアップ&ダウンが可能。足まわりは硬めでハンドリングはシャープ、ヨーロッパ車に乗っているという実感。もちろんヨーロッパ車すべてが硬いワケではないが、国産車とは大きく異なる味付けでわかりやすい。

このV40には世界初となるボンネットエアバッグを装備。これは歩行者との衝突時に被害軽減が目的。そのほか、自動ブレーキや車線逸脱防止装置。道路標識の読み込んでディスプレイに表示する装置なども装備。ボルボは2020年には同社の関係する死亡事故をゼロにするという目標を掲げている。

純粋なコンパクトカーではないということを念頭におけば、かなりいいフィールを持つのがV40。標準タイプの「T4」が269万円、装備を充実させた上級モデル「T4 SE」が309万円というプライス。

ただし、多くの安全装備がオプションとなっているのが残念な点。もちろん標準装備で国産車レベルはクリアしているが、2020年に死亡事故ゼロを目標とするなら、「ボルボ車を買う人はその思想を支持してほしいので、少し価格が上がりますが標準装備にします」ぐらいの意気込みでもいいのではないだろうか。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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