フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは12月3日、11月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は11月としては1973年以来、過去最高の3万6728台。前年同月比は29.3%の大幅増で、27か月連続で前年実績を超えた。
好調な販売の原動力になっているのが、北米専用セダンの新型『パサート』。同車は11月、1万0544台を売り上げた。前年同月比は75.2%増と、引き続き高い伸びを示す。
パサートを台数で上回ったが、『ジェッタセダン』で1万1977台。前年同月比は7.6%増と、3か月ぶりに回復した。6月に現地発売された『ザ・ビートル』は1983台を登録。前年同月比は19.7%増と、良好な立ち上がりを見せる。
また、欧州で新型が発表されたばかりの『ゴルフ』シリーズも、先代モデルが引き続き人気。11月は、前年同月比15%増の1429台を売り上げた。追加設定された高性能モデル、「ゴルフR」は277台を登録する。
SUV系では、『ティグアン』が前年同月比52.2%増の2815台と、11月の新記録を達成。『トゥアレグ』も27.1%増の1068台と伸びた。クライスラーグループからOEM供給を受けるミニバン、『ルータン』は19.6%増の836台と、2か月連続で前年実績を上回った。
フォルクスワーゲンの2012年1-11月米国新車販売は、前年同期比35%増の39万4128台。フォルクスワーゲンオブアメリカのジョナサン・ブラウニング社長兼CEOは、「11月は29%以上の伸びと、再び素晴らしい結果を残した。すでに2011年実績を10万台以上も上回った」とコメントしている。