ホンダは、新型軽乗用車『N-ONE』のナビゲーション機能としてスマートフォンを活用した車載機を採用、今後、スマートフォンを通じて集まる走行情報を活用し、利用者により早いルートや精度の高い到着予想時刻などを提供していく構えだ。
今回発売したN-ONEでは、スマートフォンを接続して車載ディスプレイにナビ画面を表示させる『スマートフォン連携ディスプレイオーディオ』をメーカーオプションとして採用。同オプションを装着することで、ホンダ純正のナビアプリ『インターナビ ポケット』のカーナビ機能が3年間無料で使うことができる。
メーカーオプションとして用意された車載機は、スマートフォンのナビアプリを起動して接続すると、車載機側でナビの操作などが可能となる。6.1インチワイドディスプレイを採用し、CDプレーヤーとAM/FMチューナーを備え、リアカメラやBluetoothによるハンズフリー機能なども持つ。オプション価格は6万3000円と、既存の通信カーナビと比べ低価格を実現した。
これまでホンダは、ナビゲーション車載機に通信機能を持たせた「インターナビ」を展開、最近では通信料を無料にするなど搭載車種の拡大を図ってきた。
しかし、コンパクトカーや軽自動車などの価格帯においては装着率は伸び悩んでいることから、同価格帯においては普及の進むスマートフォンを活用して、ビッグデータとして集まる情報量の拡大と情報精度の向上を図る狙いだ。