2012年2月末、資本提携を含めた包括的な提携で合意した米国のGMと、フランスのPSAプジョー シトロエン。両社の今後の提携に関して、環境技術分野にまで及ぶ可能性は低いことが判明した。これは7月12日、GMの欧州部門、オペルの開発部門を率いるリタ・フォルスト氏が、ドイツ・ミュンヘンで開催された自動車会議で明らかにしたもの。同氏は「GMとPSAが、環境面での最新技術を交流させる可能性は少ないだろう」と話したというのだ。GMはシボレー『ボルト』とその兄弟車、オペル『アンペラ』にプラグインハイブリッド技術を搭載。一方、PSAはプジョー『3008』などで、ディーゼル4WDハイブリッド、「ハイブリッド4」を実用化している。両社の持つ技術を組み合せれば、環境技術で自動車業界をリードすることも夢ではない。しかし、今回のリタ・フォルスト氏の発言は、環境技術分野においては、GMとPSAが独自開発路線を貫くことを示唆したものと受け取れる。
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