BMWが立ち上げた新ブランドの「i」が、2013年以降に発売するプラグインハイブリッド(PHV)スポーツカー、『i8』。同車の高効率なガソリンエンジンが、英国で生産されることが決定した。
これは12日、英国ロンドンで開催された国際自動車会議において、BMWが発表したもの。i8のエンジンは、英国バーミンガム近郊のBMWのハムズホール工場だけで、生産されることがアナウンスされている。
ハムズホールでは、過去10年以上に渡って、BMW用の4気筒ガソリンエンジンを製造。2006年からは、MINI用の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンも生産中だ。
同工場で組み立てられたエンジンは、英国オックスフォードで生産するMINIに搭載されるほか、ドイツやオーストリアなど、海外へも出荷。『X1』、『1シリーズ』、『3シリーズ』などに搭載され、世界のおよそ100か国で販売される。
i8は、前輪をモーター、後輪をエンジンで駆動するPHVスポーツカー。エンジンは1.5リットル直列3気筒ガソリンターボで、最大出力223ps、最大トルク30.6kgmを発生する。モーターは最大出力131ps、最大トルク25.5kgm。
モーターとエンジンがフル稼働した状態では、0-100km/h加速は5秒以下、最高速は250km/h(リミッター)。二次電池は、リチウムイオンバッテリー。BMWによると、モーター単独で最大30kmをEV走行でき、充電時間は最短で約1時間30分で済むという。