BMWは、イタリアの歴史的な車の祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ2025」において、コンセプトカー『BMW コンセプト・スピードトップ』を発表した。これにSNS上では「めっちゃいい!」「今後もこのデザイン言語でいくなら…」など話題を呼んでいる。
「BMW コンセプト・スピードトップ」は、BMWによるスポーツ・ツーリングの再解釈を示すと紹介され、今後、限定70台の生産が予定されている3ドアシューティングブレークだ。その価格は約8000万円とも伝えられている。

シューティングブレークの優雅さとユニークなプロポーションを融合させたデザインが特徴のスピードトップ。フロントエンドはV字型のシャークノーズデザイン、スリムなフロントライト、イルミネーション付きのキドニーグリルという出で立ち。シルエットは、ボンネットから屋根を通ってリアスポイラーまで続く中央のスパインラインを中心に、低重心、流動的なものとなっている。
また、搭載されるエンジンは、BMWが現在提供する最も強力なV8エンジンと発表された。上位のスポーツ・ツーリングに内燃機関という組み合わせには特別な価値を置いているようだ。
インテリアはダイナミックなエクステリアと連結され、伝統的な上質さと光の反射を用いた新しい色彩を特徴としている。

伝統的なブローグスタイルのディテールで革張りの表面を強調、2トーンのレザーアップホルスタリーが、インテリアのダイナミックな部分と機能的な部分のコントラストを生んでいる。さらに屋根のスパインラインが、2トーンレザーのヘッドライナーに光のビームとして反映されるという趣向となる。
また、トランクも革で覆われるなどデザインの統一がなされている。荷物室は2つのセクションに分かれており、大容量の収納スペースを持つ。
X(旧Twitter)ではこのコンセプトモデルに「かっこええやんけ!」「これぞBMWらしいスタイリング!」といった反響が上がった。

特に注目されたのはフロント部のデザイン。現行モデルの特徴ともいえる大口径のグリルから比べると、小型化していることが分かる。現行のBMWデザインにはファンの間でも賛否両論があるようで「(キドニー・グリルは)これくらいのサイズがカッコいい」といった意見も多かった。
また、このデザインに「今後のモデルもこのデザイン言語でいくなら買いたい」という声も。スピードトップは限定生産モデルということだが、このデザインが今後のBMWモデルにどう繋がっていくか、期待が広がる。