【INDYCAR 第4戦】佐藤琢磨「最高の1日だった」

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佐藤琢磨(INDYCAR 第4戦)
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ブラジル、サンパウロ市街地コースで開催されたサンパウロ・インディ300に挑んだ佐藤琢磨は、シリーズでキャリア最上位となる3位フィニッシュを果たした。「3位の成績と同時に、今季初めてチェッカードフラッグを受けることができた。最高の1日だった」と琢磨。

琢磨は25番グリッドからスタートすると、オープニングラップで4台をパスしたものの、最初のピットストップでピットレーンでの速度違反を犯し、26番手まで順位を落としてしまう。

「最後列からスタートしたレースでたくさんのことが起きた。順位を上げていくには懸命に戦わなければならなかった。前半は、オーバーテイクに限らずストラテジーに従うだけでもハードで、1度はピットレーンで速度違反を犯してペナルティを受けた。1台ずつ抜いていったときは本当にエキサイティングだった」

残り7ラップで行なわれたリスタートでは、ターン1でダリオ・フランキッティとエリオ・カストロネベスをパスして3番手に浮上。

「最後はリスタートのおかげで順位を上げられた。このときは言葉ではいい表せないくらい興奮した。リスタートはいつでも大きなチャンスとなりうるが、決まったプランはないので、ブレーキをかけるまではどういう結果になるかわらない」

「僕の前でエリオとダリオが横並びになっていたとき、ふたりを抜かすのは難しいと考えていた。が、彼らが思ったより早くブレーキングを始めたので、これはインサイドに飛び込んでいけるかも、と思った。僕にはコーナーをクリアできる自信があったので、ものすごくエキサイティングだった」

レースエンジニアのジェリー・ヒューズは「最後まで諦めない戦い方は、いかにも琢磨らしい。ターン1に進入したときは限界ギリギリだったが、琢磨はフェアプレイに徹した。予選でエンジントラブルが起きた影響で25番手からのスタートとなった。後方グリッドからスタートして3位でフィニッシュできたことは、我々のマシーンがコンペティティブで、琢磨が慎重にレースを戦ったことを物語る」とコメント。

インディカーに参戦して3年目を迎えた佐藤琢磨。これまでの開幕3レースのうち2戦で首位に立ったものの、セントピーターズバーグとバーバーではメカニカルトラブルのためにリタイア、ロングビーチでは他のドライバーの接触により3位フィニッシュのチャンスを失っていた。これで83ポイントを得た琢磨は、シリーズランキングで16位から7位へと上昇した。


動画8分10秒過ぎ、佐藤琢磨が先行車の2台のインを差し、表彰台をつかむ。

《高木啓》

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