韓国のヒュンダイモーター(現代、以下ヒュンダイ)は23日、中国で開幕した北京モーターショー12において、中国向けの新型『エラントラ』を初公開した。
エラントラは、1990年に登場したヒュンダイのグローバル小型セダンで、同社の最量販モデルだ。現行モデルは2010年4月、韓国で発表(韓国名は『アバンテ』)。最近のヒュンダイ車に共通するデザイン言語、「Fluidic Sculpture」を採用し、存在感のあるスタイルが追求される。
またエラントラは、ガソリン価格の高値傾向が続く米国で、燃費性能が評価され大ヒット。2012年1月のデトロイトモーターショー12では、2012北米カーオブザイヤーを受賞している。
そんな現行エラントラの中国仕様が今回、北京モーターショー12において、現地名『朗動』として初公開。韓国や米国仕様とは異なり、中国の顧客の嗜好に合わせた変更が加えられた中国専用車として登場した。
中国専用にデザインされたのは、グリルやヘッドライト、フロントバンパーなど。電動サンルーフをはじめ、装備の充実も図られた。搭載エンジンは、1.6リットルと1.8リットルの直列4気筒ガソリン2ユニット。ヒュンダイによると、競合車を上回る高い燃費性能を実現するという。
中国向けのエラントラは北京汽車との中国合弁、北京現代で生産。2012年後半、中国市場に投入される予定だ。